スポーツ

デーブ大久保「桑田に避けられていた」 バッテリー時の試合成績は…

巨人時代、ホームランを打った翌日もマスクを被れない日があったという(左が大久保博元。時事通信フォト)

巨人時代、ホームランを打った翌日もマスクを被れない日があったという(左が大久保博元。時事通信フォト)

 今季、15年ぶりに桑田真澄が投手チーフコーチ補佐として古巣・巨人に復帰した。電撃的なコーチ就任が発表される直前の1月12日、YouTubeの『デーブ大久保チャンネル』では〈槙原さんが禁断の質問「デーブ、桑田に嫌われてたの?」〉というタイトルで、元巨人の大久保博元とゲストの槙原寛己が現役時代を振り返っていた。

 当時、大久保はホームランを打った翌日にもかかわらず、スタメンマスクを被れないことがあった。その試合は桑田の先発日と重なることが続いたため、師匠と仰ぐ中畑清打撃コーチ(当時)に「僕、桑田の時、外れるのアレなんかあるんですか?」と聞くと、「あれ? お前知らないのか。桑田がお前に受けてほしくないって言ったんだよ」と答えられたという。

 デーブこと大久保博元は1992年5月、中尾孝義との交換トレードで西武から巨人へ移籍。「ホームランを打つと負けない」という“デーブ神話”も生まれ、最下位に沈んでいたチームを首位に押し上げる原動力となった。

 この年、桑田真澄は10勝14敗と2桁勝利を挙げたものの、防御率4.41は規定投球回以上の投手でワースト2位。6月から7月にかけてチームの10連勝、4連勝、7連勝を全て止めてしまい、“連勝ストッパー”の汚名を受けた。巨人は2ゲーム差でヤクルトに優勝を明け渡し、前年16勝の桑田は期待の高さゆえに戦犯扱いされた。

 同年オフに長嶋茂雄が監督として巨人に復帰。前年に猛打を爆発させていた大久保は1993年の開幕マスクを勝ち取り、序盤からアーチを連発。一時はホームランダービートップになるほど打ちまくった。4月27日には、1対3とリードされた敗色濃厚の9回表、横浜の佐々木主浩から逆転3ランを放ち、ヒーローとなった。

 しかし翌日、スタメンが発表されると、捕手は大久保ではなく、村田真一だった。日刊スポーツは〈桑田、大久保と相性合わず スタメンに村田真一〉と見出しを打った。桑田はコメントを求められている。

〈僕はだれだって構いません。いつも言っているじゃないですか。毎日を楽しく過ごせればそれでいいんです〉(1993年4月29日・日刊スポーツ)

 この日は雨天中止になったが、桑田スライド登板の29日はやはり村田がマスクを被った。

 調べてみると、たしかに桑田と大久保の相性は良くなかった。1992年、桑田が先発した試合は5人の捕手がマスクを被り、大久保は最多の12試合だったが、成績は以下になる。

大久保博元:12試合3勝7敗
吉原孝介:10試合5勝4敗
村田真一:5試合2勝3敗
中尾孝義:1試合0勝0敗
藤田浩雅:1試合0勝0敗

関連記事

トピックス

復興状況を視察されるため、石川県をご訪問(2025年5月18日、撮影/JMPA)
《初の被災地ご訪問》天皇皇后両陛下を見て育った愛子さまが受け継がれた「被災地に心を寄せ続ける」  上皇ご夫妻から続く“膝をつきながら励ます姿”
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
武蔵野陵を参拝された佳子さま(2025年5月、東京・八王子市。撮影/JMPA)
《ブラジルご訪問を前に》佳子さまが武蔵野陵をグレードレスでご参拝 「旅立ち」や「節目」に寄り添ってきた一着をお召しに 
NEWSポストセブン
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
オンラインカジノの件で書類送検されたオコエ瑠偉(左/時事通信フォト)と増田大輝
《巨人オンラインカジノ問題》オコエ瑠偉は二軍転落で増田大輝は一軍帯同…巨人OB広岡達朗氏は憤り「厳しい処分にしてもらいたかった。チーム事情など関係ない」
週刊ポスト
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
NEWSポストセブン