ビジネス

コロナ禍を生き抜く もしも松下幸之助が生きていたら何をしたか?

松下幸之助氏ならコロナ禍でどう行動するか?(時事通信フォト)

松下幸之助氏ならコロナ禍でどう行動するか?(時事通信フォト)

 コロナ禍で社会全体に停滞感や閉塞感が漂っている日本。もし、昭和を代表する名経営者の松下幸之助氏が生きていたら、このコロナ禍をどう乗り切っただろうか──。元PHP総合研究所社長の江口克彦氏が、松下氏の功績を振り返り、現状を打破するヒントを提言する。

 * * *
 23年間、側近として見てきましたが、松下幸之助という人間は家族よりも社員、社員より国民、日本を大切に考える人でした。もし会社が潰れても日本は守るという意識を持っていました。

 ですから、もし今、松下がパナソニックの経営者だったら、日本を救うためにあらゆる方策を取ったはずです。

 例えばワクチン。ワクチンの開発はパナソニックにできませんが、先端医療技術の提供はできます。パナソニックが開発資金を投じ、製薬メーカーと組んでワクチン開発を支援する。

「人間が大事」というのが松下の基本的な考えですから、メイドインジャパンにこだわらず、国境を越えて、最もスピーディーかつ効率的に国民や全世界の人たちに提供できる形でワクチン開発をサポートしていたでしょう。

 パナソニックが自社で行なえるのは、ワクチンを保管するためのマイナス70℃の冷凍庫の提供です。ワクチンを運ぶときに使うものだけでなく、近所のかかりつけ医で接種できるようにするなら、各診療所にマイナス70℃で保管できる冷凍庫がなければいけない。

 大量の冷凍庫をパナソニックが無償もしくは格安で提供することなどを、率先してやっていたはずです。

 政府の対応にも意見していたかもしれません。例えばコロナ国債100兆円の発行を進言し、国民の生活を守り、安心感を与えるための財政資金を調達する。それと並行して、徹底的な政府コストの削減を行なうことも求めただろうと思います。これを機にコスト削減を徹底すべきだと政府に進言したでしょう。

関連記事

トピックス

カジュアルな服装の小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットで話題》小室眞子さん“ゆったりすぎるコート”で貫いた「国民感情を配慮した極秘出産」、識者は「十分配慮のうえ臨まれていたのでは」
NEWSポストセブン
宮城野親方
《白鵬に若手親方から評価の声出るも…》「宮城野部屋の復活」が先送りされるウラに「相撲協会執行部が“第2の貴の乱”を恐れている」との指摘も
NEWSポストセブン
気持ちの変化が仕事への取り組み方にも影響していた小室圭さん
《小室圭さんの献身》出産した眞子さんのために「日本食を扱うネットスーパー」をフル活用「勤務先は福利厚生が充実」で万全フォロー
NEWSポストセブン
“極秘出産”していた眞子さんと佳子さま
《眞子さんがNYで極秘出産》佳子さまが「姉のセットアップ」「緑のブローチ」着用で示した“姉妹の絆” 出産した姉に思いを馳せて…
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《日本中のヤクザが横浜に》稲川会・清田総裁の「会葬」に密着 六代目山口組・司忍組長、工藤會トップが参列 内堀会長が警察に伝えた「ひと言」
NEWSポストセブン
5月で就任から1年となる諸沢社長
《日報170件を毎日読んでコメントする》23歳ココイチFC社長が就任1年で起こした会社の変化「採用人数が3倍に」
NEWSポストセブン
石川県をご訪問された愛子さま(2025年、石川県金沢市。撮影/JMPA)
「女性皇族の夫と子の身分も皇族にすべき」読売新聞が異例の提言 7月の参院選に備え、一部の政治家と連携した“観測気球”との見方も
女性セブン
日本体操協会・新体操部門の強化本部長、村田由香里氏(時事通信フォト)
《新体操フェアリージャパン「ボイコット事件」》パワハラ問われた村田由香里・強化本部長の発言が「二転三転」した経過詳細 体操協会も調査についての説明の表現を変更
NEWSポストセブン
岐阜県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年5月20日、撮影/JMPA)
《ご姉妹の“絆”》佳子さまがお召しになった「姉・眞子さんのセットアップ」、シックかつガーリーな装い
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《極秘出産が判明》小室眞子さんが夫・圭さんと“イタリア製チャイルドシート付ベビーカー”で思い描く「家族3人の新しい暮らし」
NEWSポストセブン
ホームランを放ち、観客席の一角に笑みを見せた大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平“母の顔にボカシ”騒動 第一子誕生で新たな局面…「真美子さんの教育方針を尊重して“口出し”はしない」絶妙な嫁姑関係
女性セブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日の親子スリーショット》小室眞子さん出産で圭さんが見せた“パパモード”と、“大容量マザーズバッグ”「夫婦で代わりばんこにベビーカーを押していた」
NEWSポストセブン