「50才にして写真集を出せるなんて本当にうれしくて。どんな撮影にも応えられるよう、素材として一級品のボディー作りにすべてをかけました! “みんなが触りたくなるカラダ”に仕上がっています」
発売前から問い合わせが殺到した『西川貴教 五十而知天命 〜五十にして天命を知る〜』(小学館)について、西川貴教が舞台裏を明かす。
鍛え抜いた肉体をさらけ出した写真集は3部構成。甲冑など思い出の衣装でキャラクターに扮するシーン、故郷の滋賀を舞台に着物姿、身にまとうものをそぎ落とした妖艶なボンデージ姿と、徐々に西川の“素”へ近付いていく。
「どんどんそぎ落として、最後はヌードになる。『この身体ひとつあれば、これから先もっと別のものにもなれる』という、後半生の闘いへ向けたぼくの覚悟でもあります」
50代になって「ようやく着物を着ても見劣りしない年齢になってきた」と語る西川たっての希望で実現したのが、第2部の着物姿。
「大切に受け継がれた歴史ある紬にそでを通し、着る者にも着物に見合う品格や成熟した心構えが必要だと感じました。勉強して、もっと着物が似合う男になっていきたいです。
スーツでも着物でも、身体作りをしていることで“着られる”ことがなくなったのが嬉しいです。『滋賀を代表するボディビルダー』なんて言っていただくこともありますが(笑い)、肉体を鍛えることは自分にとって、どんなお仕事や衣装にも妥協なくフルパワーで挑むための準備なんです」
写真/下村一喜
※女性セブン2021年3月4日号