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加藤シゲアキ 直木賞を逃しても「やっと作家として認めてもらえた」

東山が見せる””理想のジャニーズとは?(時事通信フォト)

加藤シゲアキが語る今の心境とは?(時事通信フォト)

『ピンクとグレー』(2012年)で作家デビューしてから約9年。最新作『オルタネート』(新潮社刊)が直木賞の候補作となったことで、「ようやく作家として認めてもらえた」と胸の内を明かした加藤シゲアキ(33才)。ジャニーズのNEWSのメンバーとして現役アイドルでもある彼は、作家としては時に色眼鏡で見られながらも、アイドルと作家という2つの顔を両立させてきた。直木賞選考会が終わった今の心境を聞いた。

 * * *
 直木賞の選考会が終わったときは、正直ホッとしました。受賞できるとは思っていなかったけれど、結果がどっちであれ、やっぱりソワソワはするし。周囲の期待を考えると落ち着かない日々だったので、選考結果がわかったときはスッキリした気持ちでした。

 結果のお知らせは担当編集者に来るので、事務所でいっしょに待っていたんです。直木賞の選考結果を待つ…という経験ができる人も限られていることを思うと、自分は恵まれているな……と。結果を聞いて「やっぱり難しいですね」と言いながら、このご時世なので、軽くお疲れ様会をして帰ったんですけど、この経験自体もすごく楽しかったですね。

 受賞はしなかったけれど、失ったものは何もない。直木賞にノミネートされたことでいろいろなところで話題にしていただき、よいコメントをいただいたんですけど、いくつか厳しいコメントもあったんです。これまで作品に対する厳しい意見はあまり聞こえてこなかったから、自分にとってはためになったし、成長できるきっかけになると思っています。

 多くの作家は新人賞を獲ってデビューをするけれど、ぼくはジャニーズという“話題賞”みたいなもので、そこを1つスキップして作品を出せた。それは有難いことだし恵まれている半面、ちょっとコンプレックスに感じることもありました。実はいままでも、これだったら何か賞的なものに引っかかるかも……と思った作品もあったけれど、ご縁はなかったんです。まさか『オルタネート』で直木賞にノミネートされるとは思っていなかったので、最初に連絡を聞いたときには、まさに寝耳に水! しかも、そのタイミングがちょうどコロナで自宅療養中だったので、人生というのは本当に先が見えないというか、面白いものだなと感じました。

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