芸能界きっての大手プロダクションでいま、前代未聞の後継者争いが噂されている。中山秀征(53才)、ホンジャマカ、ネプチューンら多くのお笑いタレントを抱えながら、瀬戸康史(32才)や志尊淳(25才)ら人気俳優陣、さらには林修(55才)、立川志らく(57才)ら人気文化人までも所属するワタナベエンターテインメント(以下、ワタナベエンタ)。
そんな大手芸能事務所の後継者として、中堅世代の女性お笑いタレント・イモトアヤコ(35才)の名が浮上しているというのだ。あるテレビ局幹部は、
「最古参の中山ヒデちゃんや、帯番組のMCが長いホンジャマカ・恵俊彰さん(56才)、稼ぎ頭のネプチューンさんら大物先輩がいる中、にわかに信じがたいのですが、これがあり得ない話でもないんです」
と興奮気味に話す。
同事務所は、1959年に設立された渡辺プロダクション(通称ナベプロ)の系列事務所。この大本のナベプロとは、当時、ザ・ピーナッツやクレイジーキャッツ、ザ・ドリフターズ、森進一(73才)、小柳ルミ子(68才)、沢田研二(72才)や天地真理(69才)など、超人気タレントを一手に抱えて1960~1970年代にひとり勝ちした芸能事務所だ。
「当時、芸能事務所として初めてレコードの原盤権という巨大利権を保有し始めて、『シャボン玉ホリデー』などのテレビのバラエティー番組も自社制作し、一大帝国を築きました。1970年代までの各局の音楽番組は、出演歌手の7割がナベプロ所属だったほどです」(芸能関係者)
1987年に死去したカリスマの渡辺晋(享年59)と渡辺美佐(92才)夫妻が、一代で築いたプロダクションは、2人の娘が跡を継いだ。長女の渡辺ミキ(60才)が、ナベプロからタレントマネジメント部門を分社化したワタナベエンタの社長になり、彼女の夫が会長に就任。次女の渡辺万由美は松坂桃李(32才)や菅田将暉(28才)、中村倫也(34才)、杏(34才)らを抱えるグループ会社のトップコートを切り盛りしている。
「そんな芸能界の名門・渡辺家ですが、この姉妹の“次”がいません。昨年までマネジャー出身のヤリ手幹部がいたが、スキャンダルで失脚。近い未来というわけじゃないけど、将来的にジャニーズの滝沢秀明さんのように、所属タレントが経営にかかわる案も急浮上しているそうなんです」(前出・芸能関係者)