またひとり、国会議員が「夜のクラブ活動」で政治家人生を棒に振った。緊急事態宣言中に与党議員が銀座の“夜の店”を訪れた問題で離党してからわずか2週間。自民党の白須賀貴樹議員が東京・麻布十番の会員制ラウンジ「X」へ通っていたことが報じられ、こちらも離党し、次期総選挙への不出馬も表明した。
“銀座でなければバレないだろう”という考えだったのかもしれないが、看板のないXは著名人が“お忍び”で通う店だった。この店に白須賀議員を連れていったのは、先輩議員だったという。Xに勤める女性キャストが明かす。
「1年くらい前まで毎日のように来ていた自民党のAさんです。白須賀さんもAさんの紹介で来た。
白須賀さんはVIPルームでシャンパンを何本も空けるような方ですが、Aさんはほとんど飲まない。近所の和食店のデリバリーを注文してくれて、一緒に食べていました」
昨年初めのコロナ感染拡大以降、来店を控えるようになったというA議員に、電話で話を聞いた。
「たしかにXには行ってましたよ。でも緊急事態宣言中だから最近はまったく行ってなかった。白須賀君がこのようなことになったのは残念です」
──責任のようなものは感じている?
「私は今回の件とは無関係だし、一緒に通っていたのもプライベートな話です。どこで誰と集まって親睦を深めようと自由でしょう。白須賀君の離党についても、僕がどうこう言える話じゃない」
前出の女性が言う。
「皮肉ですよね。連れられてきた白須賀さんのほうがどっぷりハマって、こんなことに……」
ちなみにA氏は菅政権の政務三役を務め、次の大臣候補とも目される。ともにXで親睦を深めた2人だが、節度と自制心の差が明暗を分けたか。
※週刊ポスト2021年3月12日号