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退職者相次ぐ秋篠宮家 皇室内のパイプ役期待される宮務官が就任

風向きは変わるか?(写真/宮内庁提供)

風向きは変わるか?(写真/宮内庁提供)

 秋篠宮皇嗣担当の宮内庁職員である「皇嗣職宮務官」の退職が相次いでいる。発表された宮内庁人事によると、昨年1年間で5人の皇嗣職宮務官が「依願免」とある。1年で5人が依願退職するのは異例で、背景には眞子内親王と小室圭氏の結婚問題が影響しているのではないかとも見られている。

 そうした皇嗣家の状況を変えると見られる人事が今年1月に発表された。皇嗣職宮務官に、JICA(国際協力機構)元理事で緒方貞子平和開発研究所顧問の鈴木規子氏が迎え入れられたのだ。

 2019年10月に亡くなった日本人初の国連難民高等弁務官・緒方貞子さん(享年92)がJICA理事長だった頃には、緒方さんの秘書役を務めた人物だ。JICA海外協力隊の帰国時の皇嗣同妃両殿下との接見にも同席した。

「海外交流を重視する秋篠宮家が求める人材は外国語が堪能であること。鈴木氏は語学有能で国際経験も豊富。昨年11月に女性宮務官2人が辞めたばかりなので、白羽の矢が立ったのではないか」(宮内庁担当記者)

 上皇后と緒方貞子さんの親交の深さはよく知られている。

「聖心女子学院の先輩・後輩である2人は『ミチ』『サダ』と呼び合う仲で、美智子さまは皇后に即位された後も何度も緒方さんを御所に招いて国際情勢について聞かれていた」(ベテラン皇室記者)

 上皇后が信頼した緒方さんの側近の抜擢について、前出のベテラン皇室記者はこう語る。

「眞子さまの結婚問題を心配されている美智子さまも、鈴木氏が仕えることで安心されたと思います。秋篠宮家と上皇上皇后両陛下、そして天皇皇后両陛下の間のパイプ役として期待されているのではないでしょうか」

 眞子内親王の結婚問題という難題も、異色の皇嗣職宮務官により風向きが変わるかもしれない。

※週刊ポスト2021年3月12日号

緒方貞子さんと親交の深かった上皇后(写真/共同通信社)

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