見えない気のゆるみから、マスクの下の表情はたるみっぱなし。マスクを外した自分の顔を見てギョッとした経験はありませんか? マスク生活もはや1年。本誌・女性セブンでおなじみ、表情筋研究家の間々田佳子さんに、衰えっぱなしの顔の筋肉に喝を入れてもらいます!
顔が長くなったように感じる。ほうれい線が深くなった。目が小さく見える。頰のしわが消えない。二重あごになった。首まわりがもったり感じる──マスクを外したときの自分の顔が老けたとショックを受ける人が増えている。
「いま、皆さんの顔に起きていることは、顔の運動不足による老化。これは年齢に関係なく、若い人でも無表情でいれば表情筋が衰えて、老けた印象になってしまいます。よく、しわができるのが嫌だから、と顔の筋肉をあまり動かさない人がいますが、動かない筋肉はただの“おもり”となり、ほうれい線やたるみの原因に。逆に筋肉をよく動かすようにすれば、何才になってもしわやたるみが改善され、若々しくなっていきます」(間々田さん)
女性セブン(2020年9月24日・10月1日号)でも、間々田さんが特別に考案してくれた顔の筋トレレッスンが大好評を得たが、今回は、長引くマスク生活でたるみきった顔を鍛える&マスクをしたままでもできるトレーニングを紹介してくれた。個人差はあるものの、だいたい1週間~1か月で何かしら変化を感じられるという。
「お金もかからない、すきま時間に行う自力美容術です。最初は鏡を見ながら、慣れてきたらマスクをして外出先でも行ってみてください」(間々田さん・以下同)
これが基本! トレーニング効果倍増「コアフェイス」
【1】骨盤を立ててまっすぐ座る。首の後ろまでまっすぐ座り、坐骨を椅子に刺すようなイメージで。
【2】頭を高い位置に引き上げるのを意識して呼吸する。つむじを3cm上に伸ばすイメージで。
まっすぐ座ることで顔の筋肉に正しく負荷がかかるので、リモートワークでうっかりついた“猫背”とはおさらばを。力を抜く感覚をつかむために、頭の軸はそのままに、左右にゆらゆら体を揺らすのも効果的。
「よく“姿勢を正して”と言うと、皆さん肩やあごが上がったり反り腰になりやすいのですが、肩は落とし、骨盤、背骨、首をまっすぐ立てるだけ。無駄な力は抜くようにしましょう」
忙しい人はコレだけ10秒!! 表情筋を目覚めさせる「フェイスストレッチ」
【1】口をすぼめて「ウ」を作り、鼻を伸ばして「オ」を作る。ほうれい線を伸ばすイメージで。
【2】目線を75度に上げて5秒キープ。おでこにしわを寄せないように。
マスク生活で凝り固まっていた表情筋を、まずほぐすことから。額にしわが寄らないように&あごを前に出さないようにするのがポイント。鏡を見ながら行おう。
「筋肉は伸ばすとその反動で収縮し、引き上がります。また、ストレッチで老廃物の流れを促すと、むくみやほうれい線の改善にも効果がありますよ」
【Point】
額にしわが寄らないように&あごを前に出さないようにするのがポイント。鏡を見ながら行おう。