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アーモンドオイル、オリーブオイルなど 免疫力UPが期待できる油は?

ポリフェノールやビタミンEを含むオリーブオイル(写真/アフロ)

良質なオリーブオイルは緑がかっている(写真/アフロ)

 世界中で感染症が蔓延しているいま、免疫力アップが急務だ。それには、抗酸化作用のあるポリフェノールを摂ることが大切だという。ポリフェノールだけでなく、ビタミンEも豊富なアーモンドオイルがおすすめなのだとか。慶應義塾大学医学部教授の井上浩義さんが言う

「ポリフェノールの抗酸化作用は、免疫力を上げるのに役立ちます。また、ビタミンEを継続して摂取していると、万が一、新型コロナウイルスに感染しても重症化を防げることが、複数の論文で明らかになっています。アーモンドオイルは加熱に強いオメガ9系なので、炒めものなどに使ってもいい」(井上さん・以下同)

 オメガ9系の油には、腸内環境を整える作用があるものが多く、これも免疫力アップに役立つ。いまやどの家庭にもあるオリーブオイルも、オメガ9系の油だ。

「良質なオリーブオイルは緑がかっており、これはポリフェノール由来の色。えごま油と同じく紫外線に弱く、黒っぽい瓶に入っていることが多いので、いくつか買って試してみてほしい」

 最も品質が高いといわれている「エクストラバージンオリーブオイル」は、精製されていない、純度100%のオリーブオイルのうち、さらに品質や香りの基準を満たしているもののことをいう。植物油研究家の林裕之さんが言う

「本物のエクストラバージンオリーブオイルは少し青臭いようなクセがあるので、日本人には口に合わない人もいる。そのため、国内では基準があいまいなのです」(林さん)

「ピュアオリーブオイル」と書かれているものは、複数のオリーブオイルをブレンドしたもの。安価で食べやすいが、最高品質のものほどの効果は期待できないかもしれない。

 4月から値上がりするキャノーラ(菜種)油も、オメガ9系の油。抽出方法の違いで価格が左右されるので、安すぎるものはポリフェノールの含有量が少ないという。

 シーズンを迎えた花粉症のほか、アトピーやぜん息は、免疫機能が過剰に反応することで起こる。徳島大学大学院教授の佐田政隆さんは、アマニ油やえごま油などに含まれるオメガ3は、免疫系の暴走を抑える作用があることがわかっていると話す。

「オメガ3には炎症を抑える作用もあります。活性酸素を抑え、病気になりにくい体づくりに役立ちます」(林さん)

※女性セブン2021年3月18日号

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