何ともあっさりしたお別れだった。3月末の退社を発表していたNHKの近江友里恵アナウンサー(32)が3月5日、MCを務める『あさイチ』を卒業した。4月から街づくりの仕事に関わることになるという。
5日での卒業が分かったのは1日に後任MCとして鈴木奈穂子アナが発表された際。彼女のファンからは「3月いっぱいは見られると思ったのに……」といった落胆の声が広がった。
近江アナは理由について「私が、サラリーマン的な事情で。有休取得に入るので今週で……」と説明し、「あと4日になりますので金曜日までよろしくお願いします!」とサバサバした様子で語っていた。NHK関係者は、「いかにも近江アナらしい」と笑う。
「退社する場合でも番組の切り替え時期にあたる3月末まで出演するのが一般的ですが、近江アナは退社までに残っている有給休暇を取得することを決め、後任の鈴木アナが着任する4月までは代役で回すことになりました。彼女には『自分はタレントではなくあくまで会社員だ』という気持ちがあって、だから社内結婚してからも週刊誌に書かれるまでは対外的に公表しませんでした。
『ブラタモリ』で共演していたタモリさんが特に近江アナに目を掛けていたのは、おっとりしたようで意外と芯のある部分を評価していたからだそうです」
アナウンサーとして評価が高い近江アナには、退社後のフリー転身の噂が絶えない。
「退社の報告で『フリーになることはないので憶測はやめてください』ときっぱり言っていたから、彼女の性格上あり得ないでしょう。
彼女は『アナウンサー以外の仕事に挑戦したい』と言っていた。当分はその準備をしながら、仙台放送局に勤め遠距離婚となっている夫とゆっくり過ごすのではないでしょうか」(同前)
最後の出演時に自ら口にした「街作りの仕事」が具体的にどういうものなのか定かではないが、『ブラタモリ』で全国を歩いた経験や災害報道で学んだ防災・減災の知識、『あさイチ』で得た生活の知恵などを総動員して次の仕事に生かしていきたいという。
※週刊ポスト2021年3月19・26日号