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巨人・野上亮磨に中継ぎでの復活に期待の声 カギは桑田コーチか

大減俸の野上亮磨、復活のカギは?(時事通信フォト)

大減俸の野上亮磨、復活のカギは?(時事通信フォト)

 3月9日、巨人はソフトバンクとのオープン戦で3対5で敗れ、2019年の交流戦からオープン戦、日本シリーズを含め、12連敗を喫した。その中で、朗報もあった。一昨年秋に左アキレス腱を断裂して以来、1軍登板のない野上亮磨が2回を投げて、4奪三振無失点と上々の投球を見せたのだ。プロ野球担当記者が語る。

「野上は先発で11勝を挙げた2017年オフに西武からFA移籍し、3年契約を結びました。しかし、4勝、1勝、0勝と3年間で5勝しか挙げられず、昨年オフには1億2000万円ダウンの年俸3000万円で契約を結んだ。背水の陣ですが、層が厚いとは言えない中継ぎ陣の一角として期待されるのでは」

 巨人は、昨季途中から中継ぎに再転向した田口麗斗をヤクルトへトレード。DeNAからFA移籍の井納翔一、ドラフト1位の平内龍太は先発候補で、主だった中継ぎの新戦力はいない。

「ドラフト4位の伊藤優輔は大化けする可能性を秘めていると思いますが、現時点では計算できない。昨年は楽天から移籍の高梨雄平、4年目の大江竜聖が活躍しましたが、2人とも終盤戦は打たれた。今年も同じ数字を残せるかわかりません。桑田真澄投手チーフコーチ補佐が『中6日なら先発は135球で完投』を掲げており、昨年に比べれば完投数は多くなるでしょうけど、激増するとは考えにくい。中継ぎは何枚いてもいい。野上はロングリリーフもできるし、貴重な戦力になりますよ」

 過去に巨人にFA移籍しながら先発で結果を残せず、中継ぎ転向で活躍した投手もいる。

 1994年オフに広島から移ってきた川口和久は、移籍1年目に17試合に先発したが、4勝6敗と低迷。2年目の1996年も先発として起用されたが、結果が出なかった。しかし、8月末にリリーフ専門になると好投を続け、優勝の懸かった10月6日の中日戦では胴上げ投手に。最大11.5ゲーム差から逆転優勝をした“メーク・ドラマ”の立役者の1人となった。

 2013年オフに広島から巨人に移った大竹寛は、移籍1年目こそ9勝を挙げて優勝に貢献したが、その後は鳴かず飛ばず。年俸は最高時の1億円から2625万円まで落ちたが、2019年はシュートを武器に貴重な右の中継ぎとしてフル回転した。

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