タレント・指原莉乃(28)が女子のカリスマになっている。指原がプロデュースするコスメブランド「Ririmew(リリミュウ)」は、予約開始するなり即売り切れになる商品も。3月15日に出版されたコスメムック『指原莉乃のさっしー美容』(主婦と生活社)も絶好調で、2月26日に公開したメイク動画の再生数は540万回を超えている(3月15日時点)。
指原の公式Twitterアカウントのリプライ欄には、若い女性らしきファンからメイクに対する感想や質問が続々と寄せられており、なんとも華やかな雰囲気だ。
しかし、かつての指原は、自他ともに認める自虐キャラだった。2011年にTBSにて放送された初冠番組のタイトルは、『さしこのくせに』。2015年に行われた「第7回AKB48選抜総選挙」で2年ぶりに1位に返り咲いた際は、「私はブスで貧乳で、良いところは本当に少ない」と壇上でスピーチした。
もともとアイドルらしからぬ自虐ネタやぶっちゃけ発言を武器に、バラエティ番組を席巻した指原。そんな彼女が、気づけば若い女性たちの間でカリスマ的に支持されている——。指原の強烈なイジられっぷりが印象に残っている人々にとっては、少々不思議に感じる事態かもしれない。
『だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査』(柏書房)などの著書があるオタク女性ユニット「劇団雌猫」のメンバーで、48グループとコスメ、両方のカルチャーに造詣が深いもぐもぐ氏は、2017年の選抜総選挙後の出来事をこう振り返る。
「指原さんがコスメや美容面で大きく注目された“事件”としてよく覚えているのは、2017年の総選挙後のことです。開票イベントの生放送中から視聴者の間で“アイシャドウかわいい! どこの!?”と話題になりました。放送後、指原さんが〈CLIOのシングルアイシャドウG10だよ〉と答えたツイートがバズり、『さっしーカラー』として売り切れ続出。まだ韓国コスメが今ほどメジャーでなかった頃、この影響力は強烈でした」