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巨人・秋広、開幕1軍には高い壁 松井秀喜と同じく後半戦の飛躍に期待

高卒野手ルーキー・秋広優人(時事通信フォト)

期待の大きい高卒野手ルーキー・秋広優人(時事通信フォト)

 キャンプから注目され、1軍に帯同している巨人ドラフト5位の高卒ルーキー秋広優人がプロの壁に悩んでいる。オープン戦開始当初から身長2メートル2センチの大柄な体に似合わぬ柔らかい打撃にセンスに期待は高かったが、3月15日までの直近5試合で11打数1安打7三振。開幕スタメンどころか、1軍も危うくなってきた。プロ野球担当記者が話す。

「今の状態だと、1軍で打てるようになるまではもう少し時間が掛かりそうです。原監督は若手、ベテラン関係なく、選手をフラットに起用するので、結果を残していない秋広を1軍で使うとは思えません」

 今年は新型コロナウイルスの蔓延により、外国人の来日が遅れている。巨人も一塁を予定していたスモークが開幕に間に合いそうもなく、秋広に開幕スタメンの芽が出てきていた。

「スモークは2017年にメジャーで38本塁打を放ったほどのパワーヒッターですが、キャンプもオープン戦も経験しないまま、公式戦に突入するので、日本の投手やストライクゾーン、チームプレーに慣れるまで時間がかかるはず。まずは、中島宏之かウィーラーが一塁を務める公算が高い。

 ただ、中島は今年39歳を迎えますし、日本球界7年目のウィーラーはある程度計算できても伸びしろが大きいわけではない。来日しても、スモークが必ず打つという保証もない。秋広は現時点では1軍で通用しないかもしれませんが、日増しに成長していき、後半戦には1軍の戦力になって、一塁のポジションを奪う可能性もある」

 過去に同じく高卒の大型ルーキーとして注目された松井秀喜は1年目の1993年、オープン戦打率0割台で開幕2軍スタートだった。しかし、イースタンリーグの開幕戦で、ヤクルトの伊藤智仁からホームランを放つなど打ちまくり、1か月後に1軍に昇格した。

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