コロナ禍の自宅時間で、冬の間に自宅で暖房を使用する時間が増加。その結果、“住みやすい環境”ができあがり、ゴキブリが増加しているという。存在自体を忌み嫌う人が多いゴキブリだが、実害という部分ではどうか。実際に人間を刺すわけでも噛むわけでもない。
「一見、イメージ先行で物理的な被害がないように見えるかもしれません。しかし、彼らはサルモネラ菌やO-157などの病原菌を体につけて運んだり、あらゆる菌を糞から排出することで感染症を蔓延させる原因になるとも考えられています。
また、電気製品の中に入り込み電子回路に糞やおしっこをかけ故障させるケースもあります。彼らが存在しないに越したことはないのです」(都内の駆除業者)
こうした性質を持つゴキブリと縁を切るにはどうしたらいいのか。
まずは、徹底して家の中に入れないことだ。駆除業者フリーマンの福永隆さんはこう言う。
「玄関のドアに隙間をつくらないこと、バルコニーのガラス戸と網戸の隙間をなくすことが重要です。あとは、生ゴミは出たらすぐに捨てること。ディスポーザーがある家なら、そのディスポーザーまわりも清掃し、常に水回りは清潔に保つことです。
ドラッグストアで市販されているバルサンなどの薬剤をたくことも有効ですが、その手の薬剤が効かない強化型もいますから、心配なら駆除業者に依頼することも手でしょう。ただし、資格が不要の業界なので信用のおけない業者がいるのも事実。有害生物駆除業者でつくる『日本ペストコントロール協会』に所属している業者ならば、入会に際して審査や研修を受けているので、信頼できます」
コロナの脅威が収まらないいま、在宅時間は今後も減らない。ゴキブリが強化している以上、その対策も強化して、安心してステイホームしたい。
※女性セブン2021年3月25日号