不倫騒動で渦中の人となった卓球女子元日本代表の福原愛(32)。その余波は“教科書問題”にまで発展している。
福原は小学生2年生の道徳の教科書『小学生のどうとく2』(廣済堂あかつき刊)の中で取りあげられているのだ。特集ページのタイトルは「自分で きめた ことだから」。
幼い頃、卓球の練習を投げ出して母から怒られた福原が「自分からやりたい」と言い出したことを思い出し、再び努力を続け、五輪でメダルを獲得──といった内容だ。
この教科書は11都府県、300校以上で使用されているが、版元の廣済堂あかつきは「不倫については想定しておりませんでした。検定済教科書の訂正は文科省に申請し、承認される必要があります。現時点で訂正の申請を行なうかは決まっていませんが、多方面から検討している」と回答した。
実はこの“検討材料”になりそうな先例がある。福原同様、教科書掲載後に不倫騒動を起こした俳優・渡辺謙(61)と歌手のファンキー加藤(42)だ。
渡辺は2017年に大学生用の英語の教科書『JAPAN INNOVATION』(南雲堂刊)に「世界で最も知られている日本人俳優」として紹介された。加藤は2016年、自身の曲で東北楽天・田中将大の入場曲としても有名な『あとひとつ』が中学2年生用の「国語」の教科書(三省堂刊)に掲載されている。両者とも実績は申し分ないが、不倫が報じられた後は“消されて”しまったのだろうか。
南雲堂は「大学の教科書は検定教科書ではなくクレームもなかったので何も行ないませんでした」、三省堂は「現在も掲載しています。作品と個人は切り離すという判断で不倫発覚後もとりわけ対応しませんでした。今年4月の全面改訂では掲載されません」と回答。
教科書はしばらく使われそうだが、授業では福原のページは“サー”っと流されちゃうかも?
※週刊ポスト2021年4月2日号