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巨人の大型新人、202cmの秋広優人「長身は打てない」の定説を覆せるか

読売巨人軍にドラフト5位で入団した高卒ルーキーの秋広優人(写真/共同通信社)

読売巨人軍にドラフト5位で入団した高卒ルーキーの秋広優人(写真/共同通信社)

 プロ野球・読売巨人軍にドラフト5位で入団した高卒ルーキーの秋広優人(18)の“大物ぶり”が凄まじい。身長202センチ。入団後に2センチ伸びたという。

「オープン戦では高卒新人として1993年の松井秀喜以来となる打点やマルチ安打を記録し、期待が高まっている」(担当記者)

“巨人の巨人”といえば、プロレスラーへの転身前、1955~1959年に在籍したジャイアント馬場がいる。一軍通算成績0勝1敗だったが、『巨人軍の巨人・馬場正平』の著書があるジャーナリスト・広尾晃氏はこう話す。

「馬場は脳下垂体にできた良性腫瘍による成長ホルモンの異常分泌で巨体となった経緯があり、体のバランスが悪かった。秋広は高身長ながら瞬発力に秀でており、馬場とは全く違うでしょう」

 ただ、「野手」の場合、“長身は大成しない”という定説も存在する。

「日本のプロ野球スカウトには、190センチ以上の野手をドラフトのリストに入れない慣行があった。長身だとストライクゾーンが広くなりすぎて不利だからです。実際、190センチ以上の選手で2000本安打を記録したのは駒田徳広(191センチ)だけ。最近の強打者も二刀流の大谷翔平(193センチ)くらいでしょう。ただ、ファーストを守る際には的が大きくてメリットにもなる。カギは打撃です。

 ちなみに、あまり注目されていませんが巨人は今季、育成ドラフトで200センチの投手・阿部剣友も獲得しています」(広尾氏)

“巨人軍の巨大化”で、9年ぶりの日本一というビッグタイトルに手が届くか。

※週刊ポスト2021年4月2日号

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