ヘアメイク・アーティスト、山本浩未さんがオトナのための美容情報を紹介する「メイクのメ」。今回は山本さんが、この春におすすめのヘアオイルを教えてくれました。
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桜のシーズンが終わると、いよいよ紫外線の強さが気になり始めますよね。大人になってすごく変わったな、と感じることのひとつが、日差しがまぶしくなったこと。ひとつの老化現象なんでしょうねー(泣)。肌の日焼け止めは常識になりましたが、眼科のドクターは紫外線対策としてサングラスを欠かさないそう。さらに、髪も紫外線で傷んでいるのをご存じですか?
日本人の髪の毛って基本的に黒いので紫外線を吸収しやすいし、頭頂部のあたりは体の中でいちばん紫外線があたりやすいので、守ってあげる必要があるんです。日焼けすることで、頭皮が硬くなったりターンオーバーが乱れたりしますし、髪の傷んでいる部分に紫外線があたるとより傷んで、パサついて見えてしまいます。
帽子や日傘を使うのもひとつの方法ですし、髪専用の日焼け止めも登場しています。紫外線用のヘアケアがあるのは私も知っていましたが、正直、「UVカットのためだけにアイテムを増やすのはな~」と思っていたんです。そうしたら、朝はU Vカットとして、夜はトリートメントとして使える『U Vカット ヘアオイル』が、パンテーンから出たんです。これなら、1つで朝も夜も使えます!
オイルの伸びがいいので、髪にムラなく広げやすいし、夜使ってもベタつきませんが、朝と夜でちょっとした使い方のコツがあります。まず、朝の使い方。「頭頂部がいちばん焼けるから」とここからつけてしまうのはダメ! ベタッとボリュームダウンしてしまいます。まず手に取ったら、手のひら全体に広げ、手ぐしで毛先から上に向かってなじませていきます。ショートなら毛先から2~3cmつまむくらいでOK。長めの人は下3分の1くらいを中心に。最後に手に残ったオイルをもう一度手のひらに広げて、頭頂部から空気を含ませるよう毛束をつかみ、表面にざっとつけてあげるとツヤもでます。夜は髪を洗ってタオルドライの後、毛先を中心につけてドライヤーで乾かします。夜は表面につけなくて大丈夫。
ヘアの流行りは髪にボリュームを出さないウエットな質感ですが、私たち大人がウエットにするのはかなりキケン(笑い)。なので、ボリュームは残しつつ、毛先だけちょっとウエットな質感にするのが上手に使うコツです。
これから初夏にかけては紫外線がグッと強くなるとき。髪の日焼けも意識すると、髪のキレイが違ってきますよ!
●山本浩未(やまもとひろみ)/1964年生まれ。今すぐ実践できるメイクテクニックと親しみやすいキャラクターで、同世代からの支持も厚い。最新刊『たるみはメイクでなくせます!「3本の線」で顔を建て直す』(小学館)も好評。
※女性セブン2021年4月1日号