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おむつ常用高齢者の深刻な問題 介護者のためにも脱毛はした方がいい

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長時間おむつをつけていると、雑菌が繁殖しやすく不衛生

 気温も高くなってきて、肌を露出する機会が増えてくるこれからの季節。むだ毛の処理をしようという女性も多いだろう。

 女性セブンが読者を対象に行なった脱毛に関するアンケート調査(※全国の20~80代の男女1880人が回答、実施期間2021年3月3~9日)では、「どの部分を脱毛している?」(複数回答可)という質問で、1位「わき」、2位「すね」、3位「腕」、4位『アンダーヘア(VIOライン)」、5位「眉」という結果だった。

「わき」「すね」「腕」の毛や「アンダーヘア」は、すべて処理をしても、体に悪影響を及ぼすことはないと、美容皮膚科医の慶田朋子さんは断言する。

 特にアンダーヘアは、介護を受ける年齢になったとき、自分のためはもちろん、周りの介護をしてくれる人たちにも迷惑をかけないよう、永久脱毛をした方がいいという。

「私は以前、療養型病床のある病院の皮膚科で勤務していたのですが、こういった病院では、寝たきりの患者のおむつ交換の時間が決まっています。つまり、汚れてもすぐには取り替えられないのです。となると、おむつは長時間つけっぱなしになり、尿や便が、陰部周辺やアンダーヘアにこびりついて取れなくなってしまうんです。本人も不快でしょうし、介護・看護をする側も大変です。しかもこれが何度も続くと、『IAD(失禁関連皮膚炎)』を引き起こしやすくなります」(慶田さん)

 IADとは、バリア機能が低下した肌細胞の隙間に尿や便の成分がしみて、ただれや痛みを引き起こす皮膚炎のことで、おむつを常用する高齢者の間では深刻な問題となっている。これが、アンダーヘアを永久脱毛すると、かなり改善するというのだ。

 しかし、アンダーヘアの永久脱毛は40代か、遅くとも50代前半には済ませておかないと難しいという。

「脱毛用の光レーザーは毛の黒い色素(メラニン)に反応します。白髪には反応しないので、アンダーヘアに白髪が交じると完全に脱毛ができなくなるのです」(慶田さん)

 40代だと、介護なんてまだまだだと思われるだろうが、早めの準備が必要なのだ。

取材・文/村重真紀 イラスト/尾代ゆうこ

※女性セブン2021年4月8日号

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