芸能

本木雅弘、主演ドラマで見せた「超意識高い」感染対策

大河ドラマ『麒麟がくる』で斎藤道三を演じた本木雅弘

大河やCMなど、活躍が続く本木雅弘

 役作りへのストイックさでは業界随一といわれる俳優の本木雅弘(55才)。彼が主演したのが、3 月27日にNHK-BS4Kで放送された特集ドラマ『流行感昌』(4月10日、BSプレミアムでも放送予定)だ。タイムリーなドラマだが、業界内でそれ以上に注目されているのが、本木の新型コロナウイルス感染の徹底的な予防だ。

 明治から昭和にかけて活躍し、「小説の神様」と呼ばれた『暗夜行路』の志賀直哉の同名小説が原作で、100年前に大流行したスペイン風邪をテーマにした物語。本木演じる主人公が、感昌流行の中で、理性を失い人間不信に陥ったところから、人への信頼を取り戻して日常に帰るまでの姿を描いた作品で、今の新型コロナウイルス禍と重なる、今を生きる我々の希望や指針となるドラマといえる。

 あるNHK関係者が明かす。

「制作陣も本木さんも、今年1月からある種の使命感を持って撮影してきました。この現場でコロナ感染者を出してはいけない。専門家の指導のもと、スタッフにコロナ感染対策専門の衛生班をつくり、対策を徹底させました。寒い時期でしたが控え室は常に換気、室内や車内での撮影ではCO2濃度の測定器を置き、数値が高まれば撮影をストップして人を減らしたり、換気をしたり、密にならないよう配慮しました。

 普段なら手渡ししていた水や食事は、各自で持っていってもらったり、スタッフのほとんどが消毒液を持っていて、誰でもいつでも消毒できるようにするなど、些細なことから徹底していました。おかげで出演者、スタッフ全員、感染者を出すことなくクランクアップすることができました」
 
 中でも、本木のコロナ対策は徹底されていたという。

 まず、家族全員が1人ずつ体温計を常備して、朝の検温が日課。米国ニューヨークに滞在する長女で女優の内田伽羅(うちだ・きゃら=21才)のことを、最も心配しつつも「ビデオ通話で連絡は取れているので、その点は安心しています」と話していたという。

「コロナ禍で真摯なメッセージを発信するドラマなので、自分がコロナに感染してしまっては、作品を台無しにしてしまうからと、徹底的に感染予防策をされていました。一度、ロケでホテル宿泊をした時、うっかり測り忘れたことがあったのですが、その時、『すみません! 朝、測り忘れました』と平謝りで。もちろん現場でも測れるので問題ないのですが、それぐらい意識が高かった。主演がそれだけ真面目に感染対策に取り組んでいたので、現場は引き締まっていました」(前出・NHK関係者)

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
沢尻エリカ、安達祐実、鈴木保奈美、そして広末涼子…いろいろなことがあっても、なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
過去の大谷翔平のバッティングデータを分析(時事通信フォト)
《ホームランは出ているけど…》大谷翔平のバッティングデータから浮かび上がる不安要素 「打球速度の減速」は“長尺バット”の影響か
週刊ポスト
電動キックボードの違反を取り締まる警察官(時事通信フォト)
《電動キックボード普及でルール違反が横行》都内の路線バス運転手が”加害者となる恐怖”を告白「渋滞をすり抜け、”バスに当て逃げ”なんて日常的に起きている」
NEWSポストセブン
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
初めて沖縄を訪問される愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
【愛子さま、6月に初めての沖縄訪問】両陛下と宿泊を伴う公務での地方訪問は初 上皇ご夫妻が大事にされた“沖縄へ寄り添う姿勢”を令和に継承 
女性セブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
“極度の肥満”であるマイケル・タンジ死刑囚のが執行された(米フロリダ州矯正局HPより)
《肥満を理由に死刑執行停止を要求》「骨付き豚肉、ベーコン、アイス…」ついに執行されたマイケル・タンジ死刑囚の“最期の晩餐”と“今際のことば”【米国で進む執行】
NEWSポストセブン