コワモテな見た目からは想像できない温かい人柄とコンビ仲のよさから、2007年の『M-1グランプリ』優勝以降、不動の人気を誇ってきたサンドウィッチマン。仙台出身の彼らは、震災で落ち込む地元を元気づけようと、この10年間がむしゃらに進んできたが、レギュラー番組が増える一方で、体は悲鳴を上げ始めていた──。
伊達みきお(46才)が膀胱がんの手術を受けたことを公表したのは、3月25日に行われた聖火リレーの出発式典の翌日のこと。がんが見つかったのは2月で、幸いにしてステージ1の早期発見。手術は3月中旬に都内の病院で行われ、約1週間の入院を経て、順調な経過をたどっているという。
伊達は、お酒は飲まないが、大の甘党で愛煙家。レギュラー番組14本の忙しい生活の中で、高カロリーな食事を好んでいた。そんな伊達の不摂生を心配する周囲に対し、のほほんとしていたが、ここ1年ほどで心境の変化があったという。
「“もう1人の母”と慕っていたというおばさんを、昨年4月に亡くしています。電話で話をした翌日のことだけに、ショックが大きかったようです。その直後には、舞台で交流のあった30代の演出家を、11月には幼い頃からの大親友を亡くしました。親友はがんだったそうで、見つかったときには余命3か月と宣告されたそうです。
以前の彼は、自分は丈夫だからと不摂生を続けていましたが、周りの人が悲しむ姿を目にし、さすがに堪えたようです。すぐに病院へ行ったのも、身近な人を次々に亡くし、“もしかしたら自分も……“という怖さがあったからでしょう」(芸能関係者)
今回、すぐさま病院で検査を受けたのは身近な人の死が続いたからだけではない。彼には、“絶対に守らなければいけない存在”があった。