芸能

朝の情報番組の「終了&卒業」その裏では何が起きているのか

小倉智昭

『とくダネ!』(フジテレビ系)を卒業した小倉智昭

 4月の改編では、朝の情報番組が大幅にリニューアルされた。その背景に何があったのか──。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、分析する。

 * * *

卒業する出演者に対する番組スタッフの“愛”のなせるワザ

 22年間も「朝の顔」であり続けた小倉智昭サン(73才)のラストも見なきゃ。前日に涙を流し切った感のあるハリセンボン近藤春菜サン(38才)と水卜麻美アナウンサー(33才)は、どんなふうに卒業していくのか。立川志らくサン(57才)が念願だったという山田洋次監督との対談はどのような展開になるのか。まぁ3月26日の朝は忙しかったです。

 ご存じのように『とくダネ!』(フジテレビ系)は実に5646回の歴史に幕を。最終回は卒業パーティーのような構成になっていました。

 実は前日から局内では、これまでかかわったスタッフさんやリポーターさんの多くが「明日、何時頃、スタジオに行く?」とそこかしこで打ち合わせをしていらっしゃいました。

 最終回には小倉サンの奥様からのお手紙を山崎夕貴アナ(33才)が代読。その内容は、朝の帯番組を22年間も続けるには、共に生活サイクルの変更を余儀なくされた、奥様の存在を忘れるわけにはいかないことを教えてくださいました。小倉サンは途中、大病や手術、休養も経験され、コロナ禍ではご自宅からのリモート出演もありました。そこでも奥様はサポートされてきたのです。そして「朝のヒットスタジオ」よろしく、長いおつきあいの寺尾聰サン(73才)、大黒摩季サン(51才)、そしてコブクロのおふたりが出演されました。コブクロが路上ライブをしていた頃から番組と小倉サンは応援なさっていたのです。

 オーラス、小倉サンはスタッフを労い、『めざまし8』MCの谷原章介サン(48才)にもエールを。その右横で、これまで番組に出演したコメンテーターやプレゼンター、ナレーターら全員の名前がロールで流れたりと、小倉サンとスタッフが愛し愛されていたことがわかりました。

 愛されているといえば、『スッキリ』(日本テレビ系)は、(え? こんなに早くから?)というタイミングで縁の著名人が春菜サンと水卜ちゃんへメッセージを寄せ続けました。

 そして25日にはふたりのために別のスタジオで特別ライブが。東京スカパラダイスオーケストラ、田島貴男サン(54才)、森山直太朗サン(44才)、宮本浩次サン(54才)……と豪華すぎるアーティストが勢ぞろい。春菜サンは「春菜会」をはじめ、他ジャンルの大物芸能人に愛されているし、水卜ちゃんは「好きな女性アナウンサーランキング」殿堂入りの人気者。とはいえ、ここまでの大物たちが協力してくれるのには、ふたりの“お人柄”だけではなく、番組スタッフからふたりへの“愛”のなせるワザだと思いました。

関連記事

トピックス

タイと国境を接し、特殊詐欺の拠点があるとされるカンボジア北西部ポイペト。カンボジア、ミャンマー、タイ国境地帯に特殊詐欺の拠点が複数、あるとみられている(時事通信フォト)
《カンボジアで拘束》特殊詐欺Gの首謀者「関東連合元メンバー」が実質オーナーを務めていた日本食レストランの実態「詐欺Gのスタッフ向けの弁当販売で経営…」の証言
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
まさか自分が特殊詐欺電話に騙されることになるとは(イメージ)
《劇場型の特殊詐欺で深刻な風評被害》実在の団体名を騙り「逮捕を50万円で救済」する手口 団体は「勝手に詐欺に名前を使われて」解散に追い込まれる
NEWSポストセブン
戸郷翔征の不調の原因は?(時事通信フォト)
巨人・戸郷翔征がまさかの二軍落ち、大乱調の原因はどこにあるのか?「大瀬良式カットボール習得」「投球テンポの変化」の影響を指摘する声も
週刊ポスト
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
沢尻エリカ、安達祐実、鈴木保奈美、そして広末涼子…いろいろなことがあっても、なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
過去の大谷翔平のバッティングデータを分析(時事通信フォト)
《ホームランは出ているけど…》大谷翔平のバッティングデータから浮かび上がる不安要素 「打球速度の減速」は“長尺バット”の影響か
週刊ポスト
電動キックボードの違反を取り締まる警察官(時事通信フォト)
《電動キックボード普及でルール違反が横行》都内の路線バス運転手が”加害者となる恐怖”を告白「渋滞をすり抜け、”バスに当て逃げ”なんて日常的に起きている」
NEWSポストセブン
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン