芸歴60年の林家木久扇　あらゆる意味で「壊す人」が壊してきたもの

芸能生活60周年、傘寿を超えてもますます盛んな林家木久扇に密着

3月16日に行われた芸能生活60周年記念公演の一幕。左から弟子の林家きく姫、春風亭小朝、木久扇、息子の木久蔵、春風亭昇太

笑顔の木久扇と春風亭小朝

芸能生活60周年記念公演を全国10か所以上で開催

23歳で落語家になり、83歳となった

「話芸はね、つまらなかったらいけないと思っているんですよ」

「落語家は、ほとんど70代で死んじゃっていて、80代はそういないんです。ま、僕も百歳まではいかないと思うんですけど」

「うちの師匠は大成しても家賃1万円の長屋に住んでいた。芸人の世界は、清貧をよしとする文化がある。でもね、貧乏って人間の体によくないと思うんです」

「65周年は、もうすぐそこです。私、また儲けたいと思います」

3月16～17日に東京・明治座で「芸能生活60周年記念公演」を行なった