4月4日に任期満了で千葉県知事を退任した森田健作氏(71)の意外な“天下り先”が判明した。大手芸能事務所・サンミュージックの「最高顧問」に就任するというのだ。同社広報室によれば、「森田知事は弊社の第1号タレント。色々な面でアドバイスをもらうために要請した」とのこと。
森田氏は1968年に同社所属で芸能活動をスタート。1971年の『おれは男だ!』(日本テレビ系)など青春ドラマで一躍人気者となった経緯がある。
「森田さんは2013年に亡くなった相澤秀禎・前会長から家族のようにかわいがられていて、若い頃は相澤家に下宿していた。現社長の(相澤)正久氏も兄弟のような付き合い。“森田さんの老後の面倒はウチで見る”ということのようです。
社内には今も相澤前会長の部屋がそのままの形で残されており、どうやらそこが『最高顧問室』になると聞いている」(サンミュージック関係者)
森田氏はアドバイザーとしてだけでなく、自身の芸能活動も再開する予定だという。しかし、若手のスタッフたちからは戸惑いの声も聞かれる。
「森田さんご本人は“何でもやるよ!”とやる気満々だそうです。元政治家ですから情報番組やワイドショーにコメンテーターとして出演してもらえれば、という声もある。
ですが、知事時代の会見を見る限り、橋下徹・元大阪府知事や東国原英夫・元宮崎県知事のように弁が立つとは思えない。2019年の房総半島台風のときに自宅を視察に行ったことも批判を浴びたし、コロナ対策についてコメントしようにも“それなら在任中にもっとしっかりやれよ!”と突っ込まれそうで……。どうテレビ局に売り込むか、現場は苦労しそうです」(別のサンミュージック関係者)
“青春の巨匠”はテレビ界の人気者となれるか。
※週刊ポスト2021年4月16・23日号