芸能

夏目三久の愛され力、かつて“恋から”現場で見せたチームへの気配り

夏目三久と有吉弘行は『怒り心頭』で共演した(写真は2011年)

夏目三久と有吉弘行は『怒り心頭』で共演した(写真は2011年)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、有吉弘行(46才)との結婚を発表した夏目三久アナウンサー(36才)について。

 * * *
 私が彼女と初めて会ったのは、2007年3月、『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)のスタジオだった。

 当時、日テレでは、同番組の“説教部屋”セットを利用して新入社員の女性アナウンサーに明石家さんまがインタビューするスタイルで収録を行い、それを入社式で流していた。さんまさんとスタッフのアイディアだった。

「目配りができて、チームを大切にする人」

 さんまさんが新人アナウンサーのプロフィールを“めくり”で紹介していき、その答えによってはピコピコハンマーによる“愛の説教”がもたらされた。説教部屋行きとなった“恋からガールズ”と同じ扱いだ。

 夏目のくだりで覚えているのは「第一志望は出版社だった」ということ。テレビ局のアナウンサーが第一志望でなかった点で、まずピコピコハンマーを食らった。続いて、大阪府箕面市出身ということで「お笑い好き」というくだりになり、「好きな芸人」の項をめくって出てきたのは「チュートリアル徳井義実」。チュートリアルは前年の『M-1グランプリ』王者ではあったものの、まだ全国区というワケではなかった頃だが、イケメン芸人として女性ファンが急増していただけに、これがまた、さんまさんからの説教ポイントになったのは言うまでもない。

 同じセットで夏目を見たのは、ちょうど一年後だった。一期下の小熊美香アナが同じパターンで説教部屋にやってきたとき、先輩としてアテンドしていたのだ。そのとき彼女は緊張している小熊アナに優しく声をかけつつ、『恋から』のスタッフらに頭を下げ、さんまさんにも大きな声で「今日はありがとうございます。よろしくお願いします」と挨拶をしていた。

 2本録りが終了し、本来ならセットのバラシや片付けに入る時間。そこに“お邪魔”していることをちゃんと理解していた。バインダー片手に時間管理までする夏目は、まるで広報ウーマンのようだった。

 その後、局内で会う彼女の印象も変わらなかった。キチンとしていて、目配りができて、チームを大切にする人。これは彼女が有吉弘行に惹かれた「仕事に誠実に向き合って、仲間を大切にする」と同じではないか。自身がそういう人だから、後輩やスタッフを大切にする有吉のことが100%理解できたというわけ。お似合いのカップルだと思った。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
沢尻エリカ、安達祐実、鈴木保奈美、そして広末涼子…いろいろなことがあっても、なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
過去の大谷翔平のバッティングデータを分析(時事通信フォト)
《ホームランは出ているけど…》大谷翔平のバッティングデータから浮かび上がる不安要素 「打球速度の減速」は“長尺バット”の影響か
週刊ポスト
電動キックボードの違反を取り締まる警察官(時事通信フォト)
《電動キックボード普及でルール違反が横行》都内の路線バス運転手が”加害者となる恐怖”を告白「渋滞をすり抜け、”バスに当て逃げ”なんて日常的に起きている」
NEWSポストセブン
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
初めて沖縄を訪問される愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
【愛子さま、6月に初めての沖縄訪問】両陛下と宿泊を伴う公務での地方訪問は初 上皇ご夫妻が大事にされた“沖縄へ寄り添う姿勢”を令和に継承 
女性セブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
“極度の肥満”であるマイケル・タンジ死刑囚のが執行された(米フロリダ州矯正局HPより)
《肥満を理由に死刑執行停止を要求》「骨付き豚肉、ベーコン、アイス…」ついに執行されたマイケル・タンジ死刑囚の“最期の晩餐”と“今際のことば”【米国で進む執行】
NEWSポストセブン