プロ野球開幕カードを3連勝で好発進し、投打ともに戦力充実の阪神とリーグ3連覇を狙う巨人。今季から巨人に入閣した桑田真澄・投手チーフコーチ補佐。その存在感が日に日に強まっているという。
「本来一軍から三軍を回る巡回コーチの予定でしたが、事実上“一軍専属”になった。開幕以来、投手交代でマウンドに向かう役は桑田コーチが務めています。
コンディションの作り方やマウンドの足跡で投球チェックをする方法など、自分の現役時代のノウハウを教え込んだことで投手陣がこぞって“桑田信者”となったようです。ギャグで場を和ますばかりの宮本和知・投手チーフコーチや経験の浅い杉内俊哉・投手コーチの出る幕がない」(巨人番記者)
そこで勃発したのが、コーチ陣の“椅子取りゲーム”だ。
「桑田コーチが入閣して巨人は一軍コーチが10人体制となった。しかしルールでは8人しかベンチ入りできないため、吉村禎章・作戦コーチと杉内コーチがベンチを外れている。
競争が求められる雰囲気になったことで、コーチ陣は試合中、常に原(辰徳)監督の周囲に立つようになるなどベンチにはピリピリした空気が流れている。原監督が選手だけでなく、コーチ陣もうまく統率できるか。手腕が問われそうです」(同前)
※週刊ポスト2021年4月16・23日号