2021年プロ野球シーズンのスタートダッシュに成功した巨人と阪神。その両球団ともに不穏な空気が漂うのが正捕手争いだ。まずは巨人。
「昨年正捕手をつかんだ大城卓三(28)が開幕から先発マスクをかぶっているが、首をかしげてしまうリードが多い。昨年の日本シリーズでソフトバンク相手に4連敗して以来、チーム内でもインサイドワークを疑問視する声が上がっています。
控えには強肩とリードに定評がある小林誠司(31)がいるが、原辰徳監督の本命は2017年ドラフト2位で現在二軍の岸田行倫(24)じゃないかというコーチもいる。原監督は“攻守の総合力で起用する”としているが、捕手がコロコロ変わるようだと投手のリズムにも影響する」(巨人番記者)
阪神には梅野隆太郎(29)というセ・リーグを代表する正捕手がいるが、それでもこんな問題が。
「梅野は今年FA権を獲得する見込みで、昨オフの契約更改では『色々な球団の話を聞きたい』と行使を公言した。矢野(耀大)監督は“次の捕手を育てなくては”と焦っているようです。現在、梅野が打撃好調のため陰に隠れているが、梅野の調子が落ちてくれば2番手捕手の坂本誠志郎(27)や原口文仁(29)の出番が増えてくるのではないか」(阪神番記者)
※週刊ポスト2021年4月16・23日号