2021年のプロ野球は、新型コロナウイルス対策で9回打ち切り・延長なしの特別ルールで実施されている。
すでに大きな影響を受けたのが巨人だ。28日のDeNA戦、30日の中日戦で8年ぶりの2試合連続引き分けとなった。
「亀井義行(38)が開幕カードでサヨナラホームランを放ったが、他の試合は攻めきれなかった。勝負強い代打要員が少ないことが要因でしょう。
阪神の球団関係者は巨人が特別ルールに弱いと分析しています。昨年は延長10回までのルールだったが、巨人は決定打が出ず、延長に突入した試合は1敗8分でした」(スポーツ紙デスク)
野球評論家の江本孟紀氏は、原監督のベンチワークに期待する。
「延長戦のために投手を温存しておく必要がないため、本来はリリーフが充実している巨人のようなチームは有利のはず。原監督が持ち味である早め早めの継投を決断でき、1点を守り切る野球を徹底すれば、巨人が9回打ち切りを味方につけることはできるはずです」
戦力は万全に見えるものの、意外なところに不安要素を抱えている両チーム。果たしてシーズンの最後に笑うのはどちらか。
※週刊ポスト2021年4月16・23日号