「惚れた腫れたは芸の肥やし」が時代錯誤といわれて久しいいま、それを金科玉条のごとく誤信している人たちもいる。2021年1月に、4年ぶり2度目の不倫が報じられた中村芝翫(55才)。その長男・橋之助(25才)も新たな艶事に染まり始めていた。
昨年元日のスポーツ紙で、祇園の元ナンバーワン芸妓のMさんと結婚を見据えた真剣交際であると報じられた橋之助。しかし3月後半、別の女性宅に4連泊。その女性とは、アイドルグループ乃木坂46の元メンバー、能條愛未(26才)だった。2012年に乃木坂46のメンバーとしてアイドル活動を始めるも2018年に「女優になりたい」との夢を叶えるためグループを卒業し、現在は舞台やミュージカルなどで活躍する。
梨園関係者はいう。
「気になるのは、橋之助さんのお母さんである三田寛子さん(55才)の心中ですよ。これまで彼女は度重なるアクシデントにもめげず、一家をまとめあげてきましたが、最近はやり手の彼女でも予想できない出来事ばかり。橋之助さんの熱愛発覚も三田さんにはショックのはずです……」
いまや梨園の妻の間で三田の存在感は圧倒的だ。花の82年組のアイドルとして活躍した三田は映画の共演で芝翫と知り合い、1991年に結婚。その後は苦労に苦労を重ねた。
「古いしきたりだらけの歌舞伎界で、三田さんは梨園の妻として認められるため、歌舞伎の演目を勉強することはもちろん、和洋中の料理教室に通って料理の腕を磨き、茶道、華道、書道、絵画などの習い事もこなした。一方でひいき筋の顔と名前をすべて覚え、ロビーで先輩役者の妻を見かけたら『お姉さまぁ!』と駆け寄るなど、各方面への地道なあいさつ回りを欠かしませんでした」(前出・梨園関係者)
本人自ら「結婚してからオフはない」と語るほど多忙な毎日のなかで橋之助、福之助(23才)、歌之助(19才)という3人の息子を育て上げ、2016年10月には、史上初となる親子4人同時襲名を見事に成功させた。襲名直前の2016年9月、芝翫と京都の芸妓の不倫が報じられて大きな危機を迎えたが、三田は堂々と乗り切った。
「襲名公演そのものが世間に反発されかねない大ピンチでしたが、報道陣を前に三田さんは動じることなく、『夫婦で反省しております』『(離婚は)ないでーす!』とにこやかに“神対応”し、騒動を収めました。この件で世間は三田さんの懐の深さと潔さに圧倒され、一気に彼女の味方になったんです」(テレビ局関係者)
夫のスキャンダルの火を消し、将来ある息子たちを襲名させ、自分はテレビに出演し歌舞伎を宣伝してチケットの売り上げに貢献する──全方位に完璧な三田はいつしか「新・梨園の女王」と称されるようになった。