倍率1000倍超にも達するといわれる、女子アナの就職試験。チャレンジする学生は、いつ頃からどんな準備を進めているのか。
就職活動は大学3、4年生から──そんな“常識”は、アナウンサー試験においては通用しない。テレビ朝日によるアナウンススクール『テレビ朝日アスク』では、なんと高校3年生から入学を受け入れている。
この春に大学3年生となった福元まりあさん(20)も、高校3年生で入学したひとりだ。志望大学もインタビュー技法が学べる環境を基準に選び、アナウンサーになる夢を実現するために、常に“人よりも早く”行動してきたと語る。
「幼い頃からアナウンサーに憧れ、高校時代から就職活動に向けてできることをしてきました。アスクへ入学した時、高校生は私ひとりだけ。大学生の先輩に囲まれながら高校生のうちに基礎科を受講し、大学1年生の4月から研究科、夏から専科とレベルアップしたクラスへ進み、同時に学生キャスターのオーディションも受けて合格することができました」
福元さんは週1回のペースで授業を受け、大学1年の夏からBSの放送などでニュースを読む即戦力の学生キャスターに抜擢された。自宅ではニュースアプリで時事問題を学び、アナウンサーの動画と同じ原稿を読む練習を日課にしている。
「女性の講師の方にはメイクのアドバイスなどもいただきました。採用試験までに自分が似合うスタイルを探しておくほうがいいと聞いて、長かった髪も切ったんです。服はアナウンサーの方のSNSでブランドや着こなしを学んでいます」
大学3年生の今春からいよいよインターンがスタート。「誰かの人生の大事な局面を支えられるアナウンサー」を目指し、福元さんの就職活動が始まる。