倍率1000倍を越えるとも言われる最難関の女子アナ就活。勝ち抜くには、並々ならぬ努力が必要だ。テレビ朝日の2年目・安藤萌々アナが、就活生時代に記していたノートを特別に公開した。
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大学3年生を控えた春休みからアスク(アナウンススクール『テレビ朝日アスク』)に通い始めました。授業では弘中(綾香)アナが講師に来てくれて、学生の私は“Mステのアナウンサーだ!”と大興奮でした。でもそれも束の間で、「文字に追われていて内容が頭に入っていない。テクニカルなことよりもまず内容の理解を」といった厳しい講評をいただきました。
力不足を痛感した私は、ニュースをまとめるノートを作りました。新聞を読んで切り抜いて要約し、テレビではアナウンサーがどう語り、自分はそれに対してどう感じたか、他局との違いは何か。その他にも東京と大阪のテレビ局を研究したノート、自己分析ノートなど7冊ほど作りました。
今思えば、授業以外の時間もすべて学びだったと思います。講師やスタッフの皆さんに「自分らしくそのままでいいんだよ」と言っていただけたことはアナウンサーとしての私の支えです。
そして同じ夢を持つ仲間との出会い。就活中は自習室に集まって面接の練習をしたり、励まし合ったり。当時の私の自己PRのつかみは「萌え萌え(=萌々)と書いて“もも”です!」で(笑い)、練習で撮影した動画もスマホに残っています。アスクでの時間は大切な想い出であり、財産です。
【プロフィール】
安藤萌々(あんどう・もも)/成蹊大学卒業、2020年入社。『報道ステーション』『サンデーステーション』担当。
撮影/高橋定敬
※週刊ポスト2021年3月19・26日号