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いまなお語り継がれる名シーンは1983年の1月、山形県の最上川で撮影された。撮影に「力は貸せない」と言っていた山形県だが、このシーンだけは「地元の大江町役場が、筏の再現から船頭さんの手配まで全面的に協力してくれることになった」(橋田壽賀子さん『人生ムダなことはひとつもなかった』(大和書房)より)

いまなお語り継がれる名シーンは1983年の1月、山形県の最上川で撮影された。撮影に「力は貸せない」と言っていた山形県だが、このシーンだけは「地元の大江町役場が、筏の再現から船頭さんの手配まで全面的に協力してくれることになった」(橋田壽賀子さん『人生ムダなことはひとつもなかった』(大和書房)より)

少女時代を小林綾子、成年期を田中裕子、中年期を乙羽信子と3人の女優がおしんを演じた。小林は約500人のオーディションから選ばれ、乙羽は橋田さんたっての希望でのキャスティングだったという

少女時代を小林綾子、成年期を田中裕子、中年期を乙羽信子と3人の女優がおしんを演じた。小林は約500人のオーディションから選ばれ、乙羽は橋田さんたっての希望でのキャスティングだったという

奉公先の材木屋では、朝5時に起きてから夜中に材木屋の若い衆が寝静まった後の風呂掃除をするまで休む間もなく働いた。大根飯をかっこむだけの食事も、つらくあたる女中も、芯から冷える川の水でのおしめ洗いも、おしんは故郷・山形の家族を思いながら耐え抜く

奉公先の材木屋では、朝5時に起きてから夜中に材木屋の若い衆が寝静まった後の風呂掃除をするまで休む間もなく働いた。大根飯をかっこむだけの食事も、つらくあたる女中も、芯から冷える川の水でのおしめ洗いも、おしんは故郷・山形の家族を思いながら耐え抜く

辛抱に辛抱を重ねる少女

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小林綾子は500人のオーディションから選ばれた

小林綾子は500人のオーディションから選ばれた

佐賀の旧家の息子・田倉竜三と結婚した後も、姑との確執や、夫の事業の失敗、子の死産、敗戦とおしんの試練は続く。しかしどんなときでも前を向き「(飢え死にする)つもりになったら、どこでだってなんだってできる」と強い気概で飯屋や行商など職を変えながらたくましく生きていく

佐賀の旧家の息子・田倉竜三と結婚した後も、姑との確執や、夫の事業の失敗、子の死産、敗戦とおしんの試練は続く。しかしどんなときでも前を向き「(飢え死にする)つもりになったら、どこでだってなんだってできる」と強い気概で飯屋や行商など職を変えながらたくましく生きていく

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