ライフ

女性蔑視コンビニ店長 パート女性に逆襲され、閉店に追い込まれる

(写真はイメージ)

職場の上司のあからさまないじめにどう対抗する?(写真はイメージ)

 多様性を認め、ジェンダーギャップの解消が求められている昨今だが、実現には程遠く、女性が冷遇されたり、あからさまに差別されたりする機会は少なくない。特に“職場”においては、その傾向が顕著なケースも多い。40才のコンビニ勤務の女性Kさんは、“女性蔑視”発言を繰り返す店長に困っていたという。Kさんが、告白する。

 * * *
「女性というには、あまりにもお年」なんて発言した、森喜朗元首相が問題になっていたけれど、「中年女性は“女”じゃない」って当たり前のように考えている男って、巷じゃ結構いますよね。前にパートで働いていたコンビニエンスストアの店長(35才)もまさにそういうヤツ。私のことを呼ぶときは必ず、

「そこのパートのオバサン」

 と呼び、反応しないと、

「太っていると動きも遅いよな」
「耳が遠いのかなあ」

 などと言ってくる。一方で女子高生のアルバイトには猫なで声で、

「その在庫、運ぶには重いからさ、女の子はやらなくていいよ。あそこのオバサンに任せちゃって」

 などと言う。私も“女”なのですが、そこは微塵もそうは思っていませんよね。

 あるとき、店長がおつりを渡しそびれるというミスをし、そのクレーム対応をさせられることになったんです。本来なら店長のミスなので彼が対応すべきなのですが、不在ということにしろと言われ、私が代わりに30分間ひたすらお怒りの言葉を傾聴。やっとのことで解放されたのは、勤務時間を大幅にオーバーした頃。子供を学童に迎えに行かないといけないので、急いで帰ろうとしたら、

「最後はほとんど仕事してないだろ。パートはラクできていいね」

 だって。

 この一言でブチ切れた私は、その場で店を辞め、翌日、道路を挟んだはす向かいにあるライバル店に転職。

 ホットスナックを揚げるタイミング、陳列の仕方、商品のラインアップなど、前の店のオペレーションはわかっていたので、それを逆手にとっての戦略を新しい店の店長に提案すると、喜んで採用してもらえました。さらに、事情を知っている常連のお客さまが、次第にこちらの店に来てくれるようになったおかげで、半年後にはバカ店長の店は閉店。一方、私はいま、以前の1.5倍の時給で楽しく働いております。

取材・文/前川亜紀

※女性セブン2021年4月29日号

関連記事

トピックス

希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
NASAが発表したアルテミス計画の宇宙服のデザイン(写真=AP/AFLO)
《日本人が月に降り立つ日は間近》月面探査最前線、JAXA「SLIM」とNASA「アルテミス計画」で日本の存在感が増大 インドとの共同計画や一般企業の取り組みも
週刊ポスト
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト