4月16日に公開された劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』。1年の延期を経て、公開初日から待ちに待ったファンが映画館を訪れ、公開から3日で興行収入は22億円に。観客動員数は153万人を超えるなど、順調な滑り出しを見せている。
今回の映画公開を受けて、SNS上では「被弾してきた」という言葉が散見されるようになった。コナンファン歴20年以上という女性・Aさん(30代)が語る。
「『被弾してきた』とは、今作の映画を観に行ったという意味で使われます。同じく、観に行くことを『被弾してくる』、複数回観たことを『3回被弾した』などと表現します。映画のタイトル『緋色の弾丸』が示すように、今作ではコナンのなかでも腕利きのスナイパーとして知られる赤井秀一というキャラクターが活躍します。
その弾丸に当たったという意味で、ファンは『被弾してきた』と盛り上がっているのです。ツイッターには『#被弾してきた』というタグが使われており、またプロフィールの名前欄に『@被弾済み』などと明記するファンもたくさんいますよ。こんな風に、1年越しの待望の映画公開で盛り上がっているんです」(Aさん)
コナンの映画でトレンドワードが生まれる現象は、今回が初めてではないという。別のコナンファンの女性・Bさん(20代)に話を聞いた。
「コナンの登場人物のなかでも、特に女性人気の高いキャラに安室透という人物がいます。2018年に公開された『名探偵コナン ゼロの執行人』では、安室さんがコナンと並ぶ主要キャラに位置付けられていました。この映画をきっかけに安室ファンになる女性、あるいはコナンにハマる女性が激増したことから、ファンが興行収入100億円をめざし『安室を100億の男にさせたい!』と盛り上がったのです。
その時にSNS上でバズったキーワードが『執行されてくる』でした。映画タイトルの『執行人』にかけた言葉で、SNSでは『#執行済み』『今日も執行されてきます!』などと多数書き込まれていました。『まぁ~ね~』の口癖でおなじみの、女性お笑いトリオ『ぼる塾』の田辺(智加)さんも、同作から安室さんにハマり、コナンの大ファンになったと語っています。こんな風にコナンの映画は、公開される度にネットでのブームを生んでいます」(B氏)
幅広い世代に愛される『名探偵コナン』だが、怪盗キッドや安室透、赤井秀一などイケメンキャラクターにハマる女性ファンは少なくない。さらに最近では「コナクラ」(コナンクラスターの略)と呼ばれる熱心なファンがYouTubeを中心に考察動画を投稿したりするなど、その人気は加熱する一方。
新型コロナウイルスの新規感染者数が増加傾向にあるが、しっかりと感染予防対策を講じた上で「被弾されに」行ってほしい。