「歌謡ロック」なる独自の音楽で注目を集める女性シンガーソングライターLittle Black Dress(リトルブラックドレス)。平成生まれの22歳という若さでありながら、紡ぎ出す音楽は昭和の歌謡曲を思わせる、どこか懐かしいメロディーラインばかりだ。
それもそのはず、彼女の音楽人生は家族が聴いていた「歌謡曲」に強く影響を受けたことから始まったという。高校1年の時に叔父からギターを譲り受けたことをきっかけに、弾き語りやオリジナル楽曲作りによるライブ活動をスタート。高校3年の2016年には地元・岡山から上京を果たした。
旺盛な活動ぶりと実力が業界の目に留まり、Little Black Dressの名でソロプロジェクトが始動した。2019年5月に配信専用シングル「双六/優しさが刺となる前に」でインディーズデビューすると、同年11月にはワンマンライブ「TOKYO MUSIC SHOW〜歌謡ヒットパレード〜」を開催。歌謡界の大物たちを相手に、パフォーマンスを披露した。
今年3月31日には自身5枚目となる配信専用シングル「哀愁のメランコリー feat.成田昭次」で元・男闘呼組の成田昭次と競演し話題に。そして4月21日、最新曲「心に棲む鬼」をリリースした。本楽曲は作詞に及川眠子、作曲に馬飼野康二、編曲に船山基紀といった歌謡曲の重鎮たちの名前が並び、有線リクエストチャートでも上位に入って話題となっている。
本曲でもう一つの話題となっているのが、リリースと同時に公開されたミュージックビデオ。刑事ドラマ仕立ての内容で、“2時間ドラマの帝王”の異名を持つ俳優の船越英一郎と共演しているのだ。2人の役どころは、殺人事件を捜査する刑事(船越)と容疑者の女性。楽曲と同じ4分強の短い尺ながら、2時間ドラマさながらのストーリーが展開される。