芸能

ユーミンの「ヒッピーJK時代」と中島みゆきの「スイッチ」

中島みゆきは同世代の女性を応援し続けた(時事)

中島みゆきは同世代の女性を応援し続けた(時事)

 1970年代、ほぼ同時期にデビューした松任谷由実(デビュー当時は荒井由実)と中島みゆきは今も国民的歌手として第一線で歌い続けている。キャラクターも楽曲も違う二人だが、互いに認め合った存在でもある。『週刊ポスト』(4月26日発売号)では、人気シリーズ「昭和のライバル秘話」で二人を取り上げているが、そこでは昭和の女性たちを励まし、癒やしたそれぞれの功績が紹介されている。中島がある時、ユーミンの美しいプロポーションを評して「私にはケツは出せん」と漏らした“衝撃の発言”も明かされる。

 音楽ファンにとっては、二人の音楽に対する姿勢の違いも印象的だろう。両者を古くから知る音楽評論家の田家秀樹氏はこう語る。

「わかりやすい言い方をすれば、二人ともサブカルチャーなんですよ。みゆきさんは学生運動の流れがありますが、それに対してユーミンにはアメリカのヒッピーカルチャーの流れがある。ユーミンは六本木のヒッピー少女だった。女子高生の頃からグループ・サウンズの追っかけをしていて作曲家志望。著名人が通うレストラン『キャンティ』に出入りして、ザ・タイガースから独立したトッポこと加藤かつみのソロアルバムに楽曲を提供しているんです。それが作曲家で音楽プロデューサーの村井邦彦の目に留まり、彼が立ち上げた音楽出版社と専属契約を結ぶ。それがまだ高校生の時の話です。

 ユーミンが少女の感性だとすれば、みゆきさんは母性。『時代』の歌詞にある『倒れた旅人たち』『別れた恋人たち』は、今もみゆきさんの歌に生き続けている。その後の『ファイト!』は倒れた旅人たちに向けられているし、『わかれうた』は別れた恋人たちに向けられているようにも聞けますよね」

関連記事

トピックス

中学時代の江口容疑者と、現場となった自宅
「ガチ恋だったのかな」女子高生死体遺棄の江口真先容疑者(21) 知人が語る“陰キャだった少年時代”「昔からゲーマー。国民的アニメのカードゲームにハマってた」【愛知・一宮市】
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認め全店閉店へ(左・時事通信フォト、右・HPより 写真は当該の店舗ではありません)
【こんなに汚かったのか…】全店閉店中の「すき家」現役クルーが証言「ネズミ混入で売上4割減」 各店舗に“緊急告知”した内容
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
X子さんフジ退社後に「ひと段落ついた感じかな」…調査報告書から見えた中居正広氏の態度《見舞金の贈与税を心配、メッセージを「見たら削除して」と要請》
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレが関東で初めてファンミーティングを開催(Instagramより)
《新メンバーの名前なし》ロコ・ソラーレ4人、初の関東ファンミーティング開催に自身も参加する代表理事・本橋麻里の「思惑」 チケットは5分で完売
NEWSポストセブン
江口容疑者と自宅
《16歳女子高生の遺体を隠し…》「6人家族だけど、共働きのご両親が不在がちで…」江口真先容疑者(21)が実家クローゼットに死体を遺棄できた理由
NEWSポストセブン
中居氏による性暴力でフジテレビの企業体質も問われることになった(右・時事通信)
《先輩女性アナ・F氏に同情の声》「名誉回復してあげないと可哀想ではない?」アナウンス室部長として奔走 “一管理職の職責を超える”心労も
NEWSポストセブン
濱田淑恵容疑者の様々な犯罪が明るみに
【女占い師が逮捕】どうやって信者を支配したのか、明らかになった手口 信者のLINEに起きた異変「いつからか本人とは思えない文面になっていた」
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
「スイートルームの会」は“業務” 中居正広氏の性暴力を「プライベートの問題」としたフジ幹部を一蹴した“判断基準”とは《ポイントは経費精算、権力格差、A氏の発言…他》
NEWSポストセブン
大手寿司チェーン「くら寿司」で迷惑行為となる画像がXで拡散された(時事通信フォト)
《善悪わからんくなる》「くら寿司」で“避妊具が皿の戻し口に…”の迷惑行為、Xで拡散 くら寿司広報担当は「対応を検討中」
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”4週連続欠場の川崎春花、悩ましい復帰タイミング もし「今年全休」でも「3年シード」で来季からツアー復帰可能
NEWSポストセブン
騒動があった焼肉きんぐ(同社HPより)
《食品レーンの横でゲロゲロ…》焼肉きんぐ広報部が回答「テーブルで30分嘔吐し続ける客を移動できなかった事情」と「レーン上の注文品に飛沫が飛んだ可能性への見解」
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ
「スイートルームで約38万円」「すし代で1万5235円」フジテレビ編成幹部の“経費精算”で判明した中居正広氏とX子さんの「業務上の関係」 
NEWSポストセブン