ゴールデンウイークだというのに、コロナ禍で出かけるのも難しい昨今。こんなときは、家で映画でも観て、気分を晴らすしかない! そこで、映画プレゼンターで俳優としても活躍する赤ペン瀧川さんに、ゴールデンウイークに観たいスカッとできる作品とキュンとできる作品を紹介してもらった。
赤ペン瀧川さんのセレクト
・スカっとできる映画
『ジョン・ウィック』
伝説の殺し屋が亡き妻の忘れ形見である愛犬を殺されて怒りが爆発、皆殺しにしていく痛快アクション。監督:チャド・スタエルスキ、出演:キアヌ・リーブスほか。2014年・米。103分。
デジタル配信中/4KUHD・ブルーレイ&DVD発売中。 4KUHD7480円、ブルーレイ 2750円、DVD1980円。発売元・販売元:ポニーキャニオン。
・キュンとできる映画
『はじまりのうた』
売れない歌手と落ち目の音楽プロデューサーが音楽を通して心を通わせていく。監督:ジョン・カーニー、出演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロほか。2013年・米。104分。
デジタル配信中(https://Movie.lnk.to/hajimariTにて)/ブルーレイ& DVD発売中。ブルーレイ 5170円、DVD4180円。発売・販売元: ポニーキャニオン。
『ジョン・ウィック』は、スーツをビシッと着こなしたキアヌ・リーブスが全編ひたすら敵と戦いまくり、倒しまくる映画。これを観ればムシャクシャした気分も一気に吹っ飛びます。
まず、ガン・フー(ガンアクション+カンフー)などのすご技を駆使した、たたみかけるアクションが圧巻。監督が『マトリックス』シリーズのアクション監修をしていた人なので、スピード感が違います。
キアヌは、このために実弾を3万発撃ち込むなど、ものすごい訓練を積んだそう。だから動きも流れるように美しく、「このピンチをそんな技で切り返すか!」と終始目が釘付け。パート3まで制作されていますが、敵がどんどん世界規模になってきて、この先どこまで1人で殺せるのか……。現在製作中だという続編が待ちきれません。
一方、『はじまりのうた』は、主人公の2人が恋に落ちるというロマンチックな話ではないですが、音楽を通じてそれぞれの生き方を見つめ直していく、本当に大好きな映画。
レコーディングするお金がないため、アマチュアの音楽家を集め、NYでゲリラライブをしながら録音する、そのシーンも素晴らしい。
くすぶっているときに築かれる本当の友情や、元カレと主人公がどんなふうに道を分かつのかを描いた切ないラブストーリーでもあり、大人が観るとぐっとくる。「いい映画を観た……」と思える、何年経っても感動が色褪せない名作です。
【プロフィール】
赤ペン瀧川/1977年生まれ。映画プレゼンター、俳優。スライドとトークを武器に、ツッコミを交えた映画プレゼンが評判となる。現在は、俳優としても活動中。
取材・文/佐藤有栄
※女性セブン2021年5月6・13日号