常備している家庭も多い袋麺は、食事に時間を掛けられない時の強い味方。さらも、ちょっとひと手間かけるだけで意外な一皿に変身させることもできる優れものだ。麺がパスタ、ご飯、タコス風に変身──斬新なアイディアで意外なおいしさに出合うレシピを、フードコーディネーターの柳瀬真澄さんに教えてもらいました。
ナポリタン「フライパン1つで完結。なつかしい洋風味」
■使うラーメン→しょうゆ
■作り方
【1】玉ねぎ1/4個は薄切り、ウインナー2本は斜め切り、ピーマン1個は5mm幅の輪切りにする。
【2】フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、【1】を順に入れて炒め、麺、水1カップを加えてふたをする。沸騰したら麺を裏返してほぐし、水分がなくなるまで熱する。粉末スープ小さじ1、ケチャップ大さじ2を加えて炒め合わせ、器に盛り、好みで粉チーズ適量をふる。
ジャージャー麺「スープの素で絶品甘辛味の肉みそに」
■使うラーメン→みそ
■作り方
【1】きゅうり1/4本はせん切り、長ねぎ20gは外側を白髪ねぎに、中心部分をみじん切りにする。
【2】フライパンにごま油小さじ2、おろししょうが、おろしにんにく各少量を入れて弱火で炒め、香りが立ったら長ねぎのみじん切りを加えてしんなりするまで炒める。豚ひき肉80gを加えて肉の色が変わるまで炒め、粉末スープ、砂糖、しょうゆ各小さじ1、酒大さじ1を加え、水分が飛ぶまで炒める。
【3】麺を袋の表示より少しかためにゆでて器に盛り、【2】、きゅうり、白髪ねぎをのせ、好みでラー油適量をかける。
皿うどん「とんこつ味×海鮮の旨みがマッチ」
■使うラーメン→とんこつ
■作り方
【1】キャベツ1/2枚は3cm角に切り、かまぼこ30gは短冊切りにする。
【2】フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、キャベツ、もやし100g、シーフードミックス100gを順に入れて炒め、全体に油がまわったらかまぼこを加え、粉末スープ1袋、水1カップ、片栗粉大さじ1/2をよく混ぜ加える。強火で熱し、とろみがついたら火を止める。
【3】麺を袋の表示より少しかためにゆでて器に盛り、【2】をかける。
タコス風「麺の加熱不要! スナック感覚で食べられる」
■使うラーメン→チキン
■作り方
【1】レタス1枚は太めのせん切り、ミニトマト2個は4等分に切る。
【2】フライパンで合いびき肉60gを色が変わるまで中火で炒める。ケチャップ大さじ1、チリパウダー小さじ1強、塩、こしょう各少量を加え、水分がなくなるまで炒める。
【3】チキンラーメンは細かく砕いて器に盛り、【1】、【2】をのせ、シュレッドチーズ大さじ2をちらす。
きのことチーズのリゾット風「ほどよい食感の麺が、まるでお米!」
■使うラーメン→塩
■作り方
【1】しめじ1/4株は石づきを取り小房に分ける。ベーコン1枚は5ミリ幅に切る。玉ねぎ1/6個はみじん切りにする。麺は袋の上から叩いて細かく砕く。
【2】フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、玉ねぎ、しめじ、ベーコンの順に入れて炒め、しめじがしんなりしたら麺を加えて炒める。
【3】熱湯1.75カップと粉末スープ1/2袋をよく混ぜて加え、麺が水分をほぼ吸ったら粉チーズ大さじ1を加えて混ぜる。
(4)器に盛り、粉チーズ適量と粗びき黒こしょう少量をふる。
【プロフィール】
柳瀬真澄さん/フードコーディネーター。広告・雑誌・書籍など幅広い媒体で、レシピ考案やスタイリングを行う。著書に『ゆるラク自炊BOOK』(宝島社)など。
取材・文/平井薫子 撮影/玉井幹郎
※女性セブン2021年5月6・13日号