4月17日から放送が開始した土曜ドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系)が早くも注目を浴びている。本作では俳優・菅田将暉(28)と女優・有村架純(28)が共演。2人は現在上演中の映画『花束みたいな恋をした』でもダブル主演している。同作は興行収入35億円を超える大ヒットとなり、その2人が今度はドラマで共演することで、放送前から話題となっていた。
有村といえば、2017年には朝の連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)でヒロインの座を射止め、現在は、映画にドラマにCMに大活躍中。メディアで見かけない日はないほどの売れっ子だ。今や「国民的女優」とまで言われる彼女だが、デビューまでの道のりは、決して平坦なものではなかった。芸能評論家の三杉武氏が言う。
「同年代の二階堂ふみさん(26)や松岡茉優さん(26)がそうであったように、発掘やスカウトでデビューする人が多いなか、有村さんは、高校1年生のとき、『どうしても芝居がやりたい』と、広末涼子さん(40)や戸田恵梨香さん(32)ら実力派女優が多く所属する現事務所のオーディションに自ら応募したんです。しかし、結果は不合格。ただ、このときに事務所から『関西弁を直すこと』と『ダイエットで体型を変えてくること』という条件を言い渡された。
中学1年生の時に両親が離婚し、母子家庭で育った有村さんは『母親に金銭的迷惑をかけるわけにはいかない』と、高校に通学しながら、蕎麦屋と寿司屋の2つのアルバイトをかけ持ちし、その間に標準語を話せるようになりダイエットにも成功。高校2年になり、再度オーディションに応募し、見事合格したのです」
その後有村は、女優の道を進むため上京。参加したオーディションに軒並み落選するも諦めず、2010年、ドラマ『ハガネの女』(テレビ朝日系)に初出演。17歳で女優デビューを果たす。