国内

紀州のドン・ファン事件 キーマンの元家政婦「これで私の疑い晴れた」

事件は急展開を迎えた(亡くなった野崎幸助さんと須藤早貴容疑者)

事件は急展開を迎えた(亡くなった野崎幸助さんと須藤早貴容疑者)

“紀州のドン・ファン”と呼ばれた和歌山の資産家・野崎幸助さん(享年77)に、覚せい剤を摂取させ、急性覚せい剤中毒で死亡させた疑いで逮捕された、元妻の須藤早貴容疑者(25)。事件の当日、彼女と共に自宅にいたもうひとりのキーマンの重要証言が、週刊ポストの取材で明らかになった。

 その人物とは、野崎氏に20年以上付き添った家政婦のAさんだ。もともと東京で飲食業に携わっていたAさんは、野崎さんに請われる形で家政婦に。東京から月に10日ほど野崎邸に通い、そこで寝泊まりしながら掃除や料理など野崎さんの身の回りの世話をしていた。

 実は和歌山県警は、このAさんにも疑いの目を向けていた。

 野崎さんが亡くなった日、家にいたのは野崎さん、須藤容疑者、そしてAさんの3人。Aさんは夕食用に鍋料理を作った後、午後3~4時頃に外出し、午後7~8時頃に戻ってきた時には、野崎さんと須藤容疑者はすでに夕食を済ませた後だった。野崎さんは2階の寝室、須藤容疑者は1階の居間にいたという。しばらくして、Aさんは須藤容疑者と共に居間でテレビを観ていると、上から「ドーン、ドーン」と物音が聞こえ、須藤容疑者が2階に上がったところ、野崎さんが変わり果てた姿で見つかった。

「須藤容疑者とAさんは、野崎さんにとって文字通り“最後の晩餐”となったこの夜の出来事を知る立場にありました。Aさんも事件後、捜査員から何度も事情聴取、家宅捜査を受け、さらにウソ発見器にまでかけられています。県警が、重要参考人として見ていたのだと思われます」(全国紙社会部記者)

 ところが、そのAさんは須藤容疑者が逮捕された前後で、忽然と姿を消していたのだ。

「事件後はマスコミの取材に答え、『私は何もやっていない』『潔白を証明しないといけない』などと語っていました。今回も各社コメントをもらうためAさんに連絡を取ろうとしたのですが、携帯電話は解約され、住所も変わっていてどこもコンタクトが取れない状況です」(前出・全国紙社会部記者)

 行方知れずと見られているAさんだが、今はごく限られた人としか連絡を取らないようにしているのだという。最近、彼女と電話で話した人物が明かす。

スクープを通知で受け取る(無料)

関連記事

トピックス

ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下の「慰霊の旅」に同行された愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、皇室とご自身の将来との間で板挟み「皇室と距離ができればこうした仕打ちがある」という前例になった眞子さんの結婚 将来の選択肢を“せばめようとする外圧”も 
女性セブン
“じゃないほう”だった男の挑戦はまだまだ続く
「いつか紅白で『白い雲のように』を歌いたい」元猿岩石・森脇和成が語る有吉弘行との「最近の関係性」
NEWSポストセブン
「ピットブル」による咬傷事故が相次いでいる(左・米軍住宅参考画像)
《沖縄で相次ぐピットブル事件》「チェーンを噛みちぎって引きずった痕も…」自治体が狂犬病の予防接種すら把握できない“特殊事情”「米軍関係者の飼い犬だった」 
NEWSポストセブン
白鵬の活動を支えるスポンサー企業は多いと思われたが…
白鵬「世界相撲グランドスラム」構想でトヨタ以外の巨大スポンサー離反の危機か? “白鵬杯”スポンサー筆頭格SANKYOは「会見報道を見て知った。寝耳に水です」
週刊ポスト
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルの飛行機でスヤスヤ》佳子さまの“寝顔動画”が拡散…「エコノミークラス」に乗った切実な事情
NEWSポストセブン
6月13日、航空会社『エア・インディア』の旅客機が墜落し乗客1名を除いた241名が死亡した(時事通信フォト/Xより)
《エア・インディア墜落事故》「ボタンが反応しない」「エアコンが起動しない」…“機内映像”で捉えられていた“異変”【乗客1名除く241名死亡】
NEWSポストセブン
ロスで暴動が広がっている(FreedomNews.TvのYouTubeより)
《大谷翔平の壁画前でデモ隊が暴徒化》 “危険すぎる通院”で危ぶまれる「真美子さんと娘の健康」、父の日を前に夫婦が迎えた「LAでの受難」
NEWSポストセブン
TBS田村真子アナウンサー
【インタビュー】TBS田村真子アナウンサーが明かす『ラヴィット!』放送1000回で流した涙の理由 「最近、肩の荷が下りた」「お姉さんでいなきゃと意識しています」
NEWSポストセブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
オーストラリアの美容医療で研修や教育、広告制限など非外科的治療の規制強化、未成年はカウンセリングから7日間無条件で取り消し可能に、2025年9月から開始、インフルエンサーの活動も制限
その他