一般的に健康に良い食材と言われることが多い乳製品。しかし、そこには落とし穴もあるという。薬食フードライフ研究家の沢木みずほさんはチーズについてこう語る。
「チーズには、大きく分けて『ナチュラルチーズ』と『プロセスチーズ』の2つがあります。ナチュラルチーズは生乳と塩で作られます。一方、プロセスチーズはさまざまな種類のナチュラルチーズを混ぜ、加熱して成形したもの。つまりナチュラルチーズの“加工品”です。形を整えるために生乳と塩以外にも乳化剤やpH調整剤などの食品添加物が必ず使われているのです」
この区別は、原材料名の上の「種類別」「名称」などに必ず書かれている。
つまり、より添加物の少ないものを選びたいのであれば、「ナチュラルチーズ」かどうかを確認すればいいということ。
沢木さんによれば、これらに加え、もう1つ注目すべき表示があるという。
「それは『チーズフード』という加工食品かどうかです。チーズが51%以上入っていれば、残りは水でも小麦でも、なんでもいいというシロモノです。
たとえば安売りのピザの上にのっている山盛りのチーズはほとんどが『チーズフード』です。価格は安いのですが、添加物はナチュラルチーズと比較すると腰を抜かすほど多いです。食品表示に『チーズフード』と書かれていたら、原材料名の『/』の後を確認してください。『/』以降は添加物を記載するルールになっているため、添加物がたくさん書かれているはずです。ぜひ自分の目で確かめてほしい」