ライフ

乳製品に含まれる添加物 避けて生活するにはどうすればいい?

(写真/GettyImages)

ナッツなど乳製品以外からもカルシウムは摂れる(写真/GettyImages)

 小学校の給食で、朝の食卓で、ランチに腸活として……牛乳にチーズ、ヨーグルトは健康にいいものと思われてきた。しかし、なかには添加物を多く含む乳製品もあり、その健康リスクを指摘する声も多い。

 そんな添加物ののリスクを避けながら生活するのは可能なのか。薬食フードライフ研究家の沢木みずほさんは、地名や牧場名が入った牛乳には、一定の信頼がおけるとアドバイスする。

「“○○産100%”と地名をしっかりうたっていれば、少なくともそこで育った牛の牛乳を100%使っていることは間違いない。

 また、その“看板”の責任を担っているということになる。少なくとも添加物まみれのエサを使っているなど、ずさんな管理をしていることは少ないと考えられます」

 加えて、なるべく不要な添加物は摂らないように注意することが大切だ。そのためには食品表示をしっかりチェックするとともになるべく「プレーン」の乳製品を選ぶといい。

「同じメーカーのヨーグルトでも、プレーンのものとフルーツソースがついたものとでは、添加物の量と種類が大きく変わってきます。それは原材料表示の欄を見ると一目瞭然です。『/』の後を見ると、同じメーカー、同じシリーズのヨーグルトでも、砂糖不使用のものは添加物なしなのに、果肉入りの方はスクラロースを筆頭に人工甘味料がたっぷり入っているものも売られている。じっくりチェックしてほしい」(沢木さん)

 また、星子クリニック院長の星子尚美さんは、「牛乳は嗜好品として考えた方がいい」と指摘した上で、これまで乳製品で摂っていた栄養をそれ以外の食品からも摂取し、分散させることも1つの手だという。

「牛乳以外でもカルシウムは摂れます。桜えびなどの干したえび、ひじき、ごま、海藻、ナッツなどをしっかり食べていれば、必ずしも牛乳を飲む必要はない」(星子さん)

 乳酸菌も、多くの食品に良質なものが含まれている。40年近くにわたってがん治療に携わる「からすま和田クリニック」院長で京都大学名誉教授の和田洋巳さんはこう言う。

「漬けものには良質な乳酸菌がたっぷり。特にかぶの一種を漬け込んだ京都の『すぐき』は『ラブレ菌』という免疫力向上効果のある特殊な腸内細菌を含有するため、推奨できます」(和田さん)

 学校給食で牛乳が推奨された終戦直後のたんぱく質不足の時代といまは食生活がかなり異なる。購入時には食品表示をチェックして、適量を摂取したい。

※女性セブン2021年5月6・13日号

関連記事

トピックス

田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《追加生産決まる人気ぶり》佳子さまがブラジル訪問で神戸発ブランドのエレガントなワンピースをご着用 ブラジルとの“縁”を意識されたか
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンを食べようとしたらウジ虫が…》「来来亭」の異物混入騒動、専門家は“ニクバエ”と推察「チャーシューなどの動物性食材に惹かれやすい」
NEWSポストセブン
「ONK座談会」2002年開催時(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 長嶋一茂のヤクルト入りにカネやんが切り込む「なんで巨人は指名しなかったのよ。王、理由をいえ!」
週刊ポスト
タイ警察の取り調べを受ける日本人詐欺グループの男ら。2019年4月。この頃は日本への特殊詐欺海外拠点に関する報道は多かった(時事通信フォト)
海外の詐欺拠点で性的労働を強いられる日本人女性が多数存在か 詐欺グループの幹部逮捕で裏切りや報復などのトラブル続発し情報流出も
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン