初回放送(4月25日)は今クール最高の視聴率14.8%と、“サクラサク”船出となった学園ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)。2005年放送の前作から16年ぶりとなる続編が「日曜劇場」として復活し、阿部寛(56)演じる弁護士・桜木が不良学生を破天荒な手法で改心させる『半沢直樹』さながらの展開が話題を呼んでいる。
ドラマウォッチャーの田幸和歌子氏は好視聴率の要因をこう分析する。
「近年は映画や舞台に活動の場を移していた長澤まさみ(33)を前作に引き続きキャスティングできたことが大きい。
生徒役だった長澤さんも、今作では東大卒の弁護士として学生を指導する立場になりました。2005年の『ドラゴン桜』を知らない若者世代も、『長澤まさみが出る』という理由で観ている人が多数いるのではないでしょうか」
『ドラゴン桜』といえば当時生徒役を演じていた山下智久(36)ら若手俳優が、浮き沈みの激しい芸能界で現在も揃って第一線で活躍している点でも注目を集めている。
長澤のほか紗栄子(34)も前作に引き続き出演しており、視聴者の間では“ある期待”が高まっているという。
同じく前作の主要キャスト、新垣結衣(32)のサプライズ出演だ。田幸氏は、「可能性は十分にある」と語る。
「今作の制作陣には、新垣主演のTBSドラマ『スマイル』(2009年)と『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)の石井康晴監督が新たに参加しています。
新垣さんは義理堅い人として有名で、ドラマ『らんま1/2』(日本テレビ系、2011年)の高明希プロデューサーが『親バカ青春白書』(2020年)を担当した際、その時の縁と交流のある主演のムロツヨシさんのラブコールにより、亡き妻の役での出演を承諾しています。女優デビュー直後に出演した『ドラゴン桜』は彼女の知名度アップに大きく貢献した作品ですから、今後、“友情出演”する可能性は十分にある」
新垣と長澤の共演作は、これまで16年前の『ドラゴン桜』のみ。共演の“合否”やいかに。
※週刊ポスト2021年5月21日号