ライフ

脳の情報処理機能 ネット記事を読むあなたの脳内で何が起きている?

ネット記事を読むとき、脳はどう働くか(Getty Images)

ネット記事を読むとき、脳はどう働くか(Getty Images)

 この記事を読んでいるあなたの脳の中では、いま、どんなことが起きているのか──。脳の情報処理機能を解説する。人間の脳は約1400gの細胞の塊だ。脳を作っている細胞は大きく分けて、ニューロン(神経細胞)と、グリア細胞(神経膠細胞)の2つである。

 脳は大脳、小脳、脳幹から構成されており、認知機能を担うのが大脳。皺で覆われた表面は大脳皮質と呼ばれて、多くの神経細胞が集まっている部分だ。

 大脳皮質の前方にある部位である前頭葉は、脳のほかの部分から届いた情報を統合し、さまざまな処理を行なうと考えられている。

 大脳皮質は機能によって優位に活動する場所がある。例えば、言語を発する時は運動性言語野(ブローカ野)、言葉を理解するのに使われるのは感覚性言語野(ウェルニッケ野)、体を動かすのには運動野、視覚情報を処理するには視覚野が機能することなどがわかっている。

ニューロンとシナプス

 ニューロンは互いに情報を伝え合うネットワークで結ばれている。その数は1000億個以上と言われており、それぞれのニューロンには樹状突起と呼ばれる突起が複数突き出している。ニューロンは、数個から数万個の他のニューロンと樹状突起でつながっている。

 ニューロンは電気を発生させて情報を伝えるが、電気信号は、そのまま別のニューロンに伝えることができない。ニューロンとニューロンのつなぎ目にあるシナプスが、電気信号を神経伝達物質に変換させ、情報を受け取ることができるようになる。

 受け手側のニューロンでは、神経伝達物質が再び電気信号に戻る。それをまたシナプスが神経伝達物質に変換して、次のニューロンへ伝えていく。

※週刊ポスト2021年5月21日号

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン