神奈川県に住む細川小百合さん(仮名・38才)の怒りがせきを切ってあふれ出す。
「旦那さんがコロナ失業したというママ友にお金を貸したんです。数回に分けて合計10万円ほど。しばらくして旦那さんの再就職が決まったというので、『返してほしい』と伝えると、『光熱費や税金がたまっていて……』とモゴモゴ。そうこうしているうちに、なんと黙って引っ越したんですよ。その後は携帯電話に連絡してもずっと無視です。
別のママ友から転居先を聞いて返済を迫ったら『助けて、とは言ったが貸してとは一言も言ってない。引っ越し先まで来るなんて、しつこいし、非常識だ』と逆に私を責めるんです。無理に返してもらうほどの額ではないと言われれば仕方ありませんが……。それでも『ごめんなさい、いまはその余裕がないの』と一言あれば許せるのに」
そんな経験がある人も多いのではないか。ごめんなさいの一言があればもっとうまくいくのに、なぜ言えないのか──いま多くの国民にそう心配されているのが、秋篠宮家長女の眞子さまと結婚を予定している小室圭さん(29才)である。4月8日、母親と元婚約者の間の金銭トラブルについて、全28枚にもおよぶ長大な文書を発表した。精神科医の片田珠美さんが説明する。
「文面から伝わるのは“自分と母親はまったく悪くない”、そして“悪いのはすべて元婚約者”ということです。文章は長いですが、言いたいことはそれに尽きます」
その後、元婚約者もコメントを発表。その冒頭で《金銭問題が、いまだに世間を騒がせていることに関し、誠に申し訳なく感じております》と、なによりもまず謝罪の言葉を述べたことで、小室さんの「絶対に謝ろうとしない態度」がかえって鮮明になる始末だ。
少しでも謝罪の言葉があれば世間の受け止め方は全く違うものになったはず、と思った人も多いだろう。意外かもしれないが、「申し訳ない」の一言が頑なに出てこない人は少なくない。