ロッテの佐々木朗希が1軍のマウンドに上がった16日の対西武戦で、始球式を務めたのは石橋貴明(59才)だ。野球愛あふれる所作に、野球ファンから喝采が寄せられた。
佐々木の背番号「16」のユニフォームに身を包んでマウンドに上がった石橋は、西武の主砲・山川穂高を打席に呼び寄せ、マウンドのかなり前から投球して山川を空振りさせると、そそくさとグラウンド外へ。佐々木の初登板となる“マウンドを汚さぬように”という配慮に、ネット上には、
「マウンド汚さないのと無駄に時間をかけない気遣いの始球式だった。野球を愛する石橋貴明だったと思う」
「佐々木の一軍初マウンドをキレイに真っ新な状態で立たせてあげたかったんでしょうね! 素晴らしい配慮です」
「神聖なマウンドを汚さないようにちょっと前から投げる配慮。素晴らしい」
と、好意的なコメントが多数寄せられた。
「始球式と言えば、以前はマウンドに立ったらさっさと投げて、あっという間に終わるのが当たり前でしたが、いつ頃からか、牽制球を投げるふりをしたり、キャッチャーのサインにクビを振ったりと、パフォーマンスを行うタレントが出てきました。
中でも大炎上したのが鈴木奈々です。小雨が降る寒空の下で行われた楽天戦で、鈴木はいつまで経ってもボールを投げずに、試合開始が4分も遅延。この影響で調子が狂ったのか、楽天の先発の美馬は2回までに5失点と大乱調に。遅延が原因ではないかと鈴木は猛批判にさらされました」(スポーツ担当記者)
プロ野球選手との交友範囲の広さは驚異的、メジャーリーグでも有名人
鈴木とは極めて対照的だった石橋の始球式。ここまで好意的な声が多いのは、石橋の野球愛がホンモノだからだ。40年以上プロ野球を見続けてきたベテランスポーツライターはいう。
「野球好きを公言する芸能人は数多くいますが、そのほとんどは特定のチームの勝敗が最大の関心事。その点、石橋は純粋に『野球』という競技に関心を持っているように思えます。
ホームラン数や勝利数といった“数字”やタイトル獲得を褒めるのは誰でも出来ますが、彼の場合、テレビには映らないようなプレーや、野球経験者ならではの技術に目を向け、それを話題にするので、唸らざるを得ない。いぶし銀の選手やほとんど活躍しなかった助っ人外国人などをネタにしたり、20年も30年も前の試合の一場面を昨日のことのように語れるのは、本当の野球ファンの証拠です。