TBSは10月の番組改編で、夏目三久がMCを務める朝の情報番組『あさチャン!』の後継番組に、安住紳一郎アナウンサーを起用すると発表した。安住アナにとっては、『ジャスト』以来16年ぶりの帯番組となる。安住アナは『ぴったんこカン★カン』『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『新・情報7days ニュースキャスター』など局の看板番組に出演し、『輝く!日本レコード大賞』では9年連続で総合司会を務めている。
TBSのエースである安住アナの朝の帯番組MC就任は、局にとっても待望の出来事だろう。テレビ局関係者が話す。
「もう何年も前から安住アナにはオファーがあったと聞いているが、なかなか本人が首を縦に振らなかった。やはり“リスク”が大きいですからね。帯番組を務めると、他の番組を何本もやめざるを得なくなるし、もし失敗したら帰る場所がなくなる。失敗すれば、視聴率を取れないと烙印を押されるだけ。
上層部は就任前こそ“三顧の礼”で迎えるけど、数字が伸びずに終わった時に責任を取るわけではない。仮に成功しても、終了した後に元の立ち位置に戻れるかといえば、もうそのポジションには誰かが座っている。年齢を重ねてから帯番組を一度やってしまうと、良くも悪くも、大御所として扱われ、辞めた後の仕事が難しくなる。だから、始めるには相当の勇気がいるし、かなりの踏ん切りが必要になるものです」(以下同)
現在、午前6~7時台の情報番組は、日本テレビの『ZIP!』とフジテレビの『めざましテレビ』が熾烈な視聴率争いを繰り広げている。
「3月限りで、『ZIP!』から桝太一アナが抜け、水卜麻美アナが就任した。『めざまし』には三宅正治アナがいるものの、58歳という大ベテランです。ちょうど今、朝の枠に女性から人気の高い男性アナがいない。しかも、『めざまし』は4月に永島優美アナから井上清華アナに女性のメインキャスターが代わったばかりなので、秋に三宅アナを代えるとは考えづらい。安住アナは相当熟慮した結果、始めるなら今がベストのタイミングだと判断したのではないでしょうか」