新型コロナウイルスの第4波が急速に拡大する中、感染のリスクを避けて楽しむことができる“リモート漫才”に再び注目が集まっている。リモート漫才と言えば昨年、お笑いコンビ・ジャルジャルが開拓して話題を呼んだジャンルだ。
コロナ禍で最初の緊急事態宣言が発令された2020年4月、感染拡大を防ぐためお笑いライブの中止や延期が続出。外出せざるを得ない人がいる一方、自宅で過ごす時間が増えた人も多く、ZOOMなどのウェブ会議ツールを用いたミーティングや飲み会が注目を集めた。
そんな中、2020年4月8日にジャルジャルはYouTube LIVEにて「リモート漫才する奴」と題した配信を実施。ZOOMを使用して二分割された画面でリズミカルな漫才に挑戦したほか、接続トラブルを模したネタで視聴者を沸かせた。
同日、配信終了後の夜には、コンビのTwitterアカウントで「みんなでリモート漫才」「ジャルジャルの漫才『国名分けっこ』をみんなでやってみよう!」とツイート。配信でも披露した漫才ネタの片側パートのみを映像で公開したところ反響を呼び、もう片方のパートを自ら演じた動画を公開するファンも相次いだ。
その後もジャルジャルはソーシャル・ディスタンシングというコロナ禍の状況を逆手に取った漫才やコントに挑戦。時には大人数のネタにも取り組みつつ、会議や面接、授業、飲み会など、オンライン上でのやり取りから笑いを生み出していった。
こうしたYouTubeでの精力的な活動も追い風になってか、昨年9月にはお笑いコンテスト『キングオブコント2020』で見事に第1位の座を獲得したジャルジャル。彼らの魅力について、お笑い評論家のラリー遠田氏はこのように説明する。