清原果耶主演のNHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』が5月17日にスタート。初回視聴率は杉咲花主演の前作『おちょやん』を上回る19.2%だった。気象予報士の資格を取得したヒロイン・百音が上京し、経験を積むなかで故郷・気仙沼の役に立ちたいと奮闘する姿を描く青春物語だが、映画評論家の秋本鉄次氏はその女性キャストの面々に驚いたという。
「ヒロインの母役が鈴木京香、亡くなった祖母役は竹下景子、テレビ局デスク役は高岡早紀と、過去に体当たりの濡れ場を演じてきた女優ばかり。“朝ドラっぽくない”キャストが並んでいるのが逆に面白い」
朝ドラは若手女優の登竜門だが、秋本氏は今作で2人の女優に注目しているという。
「百音の親友役を演じる恒松祐里と上京後の先輩役・森田望智です。2人の共通点はAV界の革命児である村西とおる監督の半生を描いたドラマ『全裸監督』(ネットフリックス)でAV女優役を熱演していることです。
森田はシーズン1のヒロイン・黒木香を、恒松は続編のヒロイン・乃木真梨子役を演じている。森田はホラ貝を吹きながら情事に及ぶシーンで注目を浴びました。恒松も6月24日配信開始のシーズン2で大胆な濡れ場に挑戦していると言われています。朝ドラ女優が同クールスタートの作品で濡れ場を演じているのは稀で、ネットフリックスの勢いそのままに、朝ドラが『全裸監督』に“乗っ取られた”と言えますね」
『全裸監督』のモデルとなった村西とおる氏は恒松と森田にエールを送る。
「全世界の方々にご鑑賞いただいた手前どもの半生記『全裸監督』にご出演なされたお二人が、朝ドラにも出ておられることは『みなさまのNHK』らしい全方位キャスティングと恐れ入ってございます。森田様、恒松様には日本のみならず世界で羽ばたいていただきたいものよと、股間と期待を膨らませております」
2人の演技から目が離せない。
※週刊ポスト2021年6月4日号