国内

がんステージIVのママ「人生でいまが一番幸せですごく楽しい」

結婚記念日に家族“4人”で(2020年12月)

結婚記念日に家族“4人”で(2020年12月)

 19才で出会った彼と、22才で結婚し、翌年出産。屈託のない笑顔で0才の娘のことを語る彼女は、ステージIVの大腸がんと闘う。度重なる入院・手術、5月末に受けた余命宣告、そして退院後の日々──彼女はその胸中を日記に記していた。

〈5月31日(月)
 朝一番から娘にミルクあげたり洗濯したり掃除機もかけられるし大抵の家事こなせる。え、幸せすぎる。(中略)お昼、テレワークで家にいたパパのために、さくっとぺぺ玉作った。これがしたかった! 幸せだよー! 本当に毎日幸せ! 好きな人たちに囲まれて好きな人たちのためにご飯作ったり掃除したり、生きてるって本当に幸せ! 死にたくない! 頑張らなきゃ! ここまで劇的に回復したからきっと大丈夫。余命数週間の人になんて見えないもん。もちろん24時間の点滴は必要だし口からご飯食べることはできないし、体力もまだまだ無いし、麻薬は必須でこれが無いと痛くてこんな生活はできないんだけど、それでもただ生きてるだけでこんなに幸せなら一生点滴でもいい。〉

 青森県出身の遠藤和(のどか)さん(24才)は2018年11月、21才で大腸がん「ステージIV」の宣告を受け、闘病中だ。

「抗がん剤治療を始めると生殖機能が損なわれるおそれがある」と説明を受けた和さんは、2018年10月に卵子を採取、凍結保存。2019年12月、かねてから交際していた遠藤将一さん(30才)と結婚し、2020年7月には娘を出産した。

 ステージIVのがんを抱えながらの妊娠・出産は簡単ではなかった。妊娠中に両卵巣に新たな腫瘍が発覚したのだ。

「『このままだとあなたが死ぬので帝王切開します』と言われ、27週で帝王切開して出産しました。娘はNICU(新生児集中治療室)に運ばれ、私は腫瘍摘出手術のため入院となり、2人で退院できたのは10月でした」(和さん・以下同)

 退院後は、将一さんのサポートを受けながら、抗がん剤治療のための通院と、育児を両立させる日々を送った。

「あんなに小さかったのが?嘘みたいです(笑い)。うれしいような、寂しいような……子育てってあっという間なんですね」

 しかし、家族3人で過ごす穏やかな日常もつかの間、再び病魔が忍び寄っていた。

関連記事

トピックス

大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト