20 代の頃から変わらない透明感と大人のしなやかさをあわせ持つ、女優・大塚寧々さん(53歳)。大人女性のためのWebメディア『8760(ハチナナロクマル) by postseven』で始めた自身初となる連載エッセイ「ネネノクラシ」では、何気ない日常を大塚さん独自の視点で、気ままに、そしてユーモアと茶目っ気たっぷりに綴っている。そんな大塚さんの毎日の暮らしとは――。
この日の撮影は、ソファに体をもたれかけるところからスタート。そのなにげない仕草も、50代とは思えないしなやかさ、美しいウエストラインが印象的だ。そして、無造作にソファに置かれた白くてきれいな手――どれだけ入念なケアをしているのだろうか……?
「保湿はしっかりやっていますよ。お皿洗いした後には、ハンドクリームで保湿したり……。ゴム手袋? 食器を洗うたびにするのって、ちょっと面倒くさいですよね(笑い)。それだったら素手でパーッと洗っちゃったほうがいいので」と笑う。美のケアもあくまで自然体だ。
年齢は受け入れざるを得ないもの
女性の50代といえば、さまざまな体の不調が現れるデリケートな時期。日々変わりゆく心と体を素直に受け入れられず、悶々と過ごす女性も多い。
「年齢は受け入れざるを得ないですよね(笑い)。どうやったって、誕生日がくるたびに、毎年カウントされますから。確かに、なんとなく疲れやすくなったなとか、今日は調子がよくないなと感じる日もあるけれど、いまはそういう時期なんだと思うんです。でも健康だけには気をつけようと思っていて」
太極拳としょうがで不調知らず
長く続けているという健康法はヨガやピラティスなどのおしゃれ系かと思いきや、太極拳だという。このコロナ禍でも、自分のペースで楽しくのめりこんでいるらしい。
「太極拳は、もう5年ぐらい続けています。ほとんど家の中にいることで、体がなまってしまわないように、基本的には1日1回、家の中で24式(24式太極拳)をやるようにしてるんです。動きは緩やかで流れるような感じですが、もともとは武術なんです。
32式(32式太極拳)になると、こーんな(両手を大きく広げるくらいの長さ)剣を使って振り回すので、そのときはさすがに庭に出てやっています。
太極拳の動きが、すごく自分に合っているんだと思うんです。全身の気が流れて整う感じがします。肩こりも減ってきたんじゃないかな。男女問わずにおすすめしたいですし、激しいスポーツじゃないので体を壊す心配もなく、体ひとつでできる点がいいんです。あとは無理をしないで、疲れたら寝る! 眠いのは、体が睡眠を必要としているということ。さっさと寝ます(笑い)」
“寧々流”の暮らしの楽しみ方はほかにもある。小柄でスレンダーな体形ながら、風邪を引くことはほとんどないとか。健康の秘訣は、食にありそうだ。
「我が家は、しょうがとねぎとにんにくの摂取量がものすごく多いんです。そしてものすごい香辛料好きかも。お料理にはいろんな香辛料・スパイスを使っています」